【巨人】岡本、ヤ倒へ見せた160メートルスコアボード破壊弾

スポーツ報知
快音を連発した岡本(後方は高橋監督

 主砲も準備を整えた。巨人ナインは12日、G球場で全体練習を行い、岡本和真内野手(22)はフリー打撃でスコアボードを破壊する推定160メートル弾を放って最終調整を締めくくった。

 誰もが目を疑う衝撃の弾道だった。左翼の防球ネット上部に突き刺さる一打を放った直後。再びボールをたたきつぶす、すさまじい破壊音がG球場に響いた。次の瞬間、バックスクリーンの20メートル上にある電光掲示板にボール1個分の穴がぽっかりと空いた。

 球団関係者は「中まで壊れていたら、100万円はかかるかもしれないですね」と説明。粉々となったパネルを覆うガラスの破片がヒラヒラと落ちてきたため、球場スタッフがほうきとちりとりで清掃作業を行うなど、見慣れない光景が球場には広がった。

 4番は「風ですよ。練習なので、試合で打てるように頑張ります」と謙遜気味に振り返ったが、中堅で外野守備練習をしていた立岡が「センターへの打球でボールを追うのをやめたのは初めて。本当にすごかった」と振り返るなど、驚弾に周囲は騒然となった。

 しかし、見守っていた由伸監督は「俺は初めて見たよ。状態はいいんじゃない? いろいろなものが一致しないと、あそこまで飛ばない。今年はどの方向にも飛ぶようになった」と頼もしそうな表情を浮かべ「今は4番として、このチームの中心。シーズンと違った戦いでも力を出してほしい」と期待を寄せた。

 自身初の短期決戦に向け、岡本も「状態などは関係なく、一球一球に食らいついていきたい」と闘志を燃やす。初戦の相手はシーズンでは16年から8連敗中の小川だが、史上最年少で3割、30本、100打点を成し遂げた4番とともにチーム一丸で天敵を打ち砕く。(後藤 亮太)

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