【巨人】陽、ヒットエンドラン決めた「長野さんがよく走ってくれた」CSラッキーボーイの予感

スポーツ報知
貴重な追加点を叩きだした陽

◆2018 マイナビ クライマックスシリーズ セ ヤクルト1―4巨人(13日・神宮)

 ベンチは総立ちだった。陽も二塁ベース上で両腕を突き上げて応えた。「先頭の長野さんが出て、いい流れで打席に入ることができました。最初はバントかなと思ったけれど、なんとかゴロでもバットに当てようと。ヒットになってくれてよかった。長野さんがよく走ってくれた」。1点リードの7回無死一塁。小川の外角変化球を、最後は左腕だけですくい上げた。ヒットエンドラン。低いライナーが左中間へ抜ける間に、一塁走者の長野が一気に生還した。

 シーズン終盤はスタメンを外れることが多くなったが、「競争は当たり前。打てなければ(出番が少なくなるのは)しょうがない」と逆に気持ちを奮い立たせた。ビジターでの試合後は、若手選手と一緒に居残りでバットを振り込むようになった。9日の阪神との最終戦(甲子園)。約3週間ぶりにスタメン復帰すると、3安打2打点で応え、CS初戦のスタメンに名を連ねた。

 日本ハム時代の16年以来、陽にとって2年ぶりのCS。若い頃から数々の国際舞台も経験してきた台湾のスーパースターをもってしても、短期決戦の独特の張りつめた雰囲気には「すごく緊張しました」と汗を拭った。

 「使ってもらっているので、なんとか結果を出したかった。(高橋監督を)日本シリーズまで連れて行きたい」。勢いを取り戻しつつある陽が、ポストシーズンのカギを握るラッキーボーイになるかもしれない。(尾形 圭亮)

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