【巨人】山口俊「楽に、楽しんで投げられました」畠と0封リレー

スポーツ報知
ヤクルトに勝利し小林(右)とタッチをする山口俊

◆2018 マイナビ クライマックスシリーズ セ ヤクルト1―4巨人(13日・神宮)

 ポストシーズン初登板とは思えないほど、畠は落ち着いていた。4―1の7回2死二塁、代打・西田への6球目。それまでより左足を高く、ゆっくり上げて投げたフォークボールで空振り三振を奪った。「とりあえずタイミングを変えてみようかな、と思ってやってみました」。投球フォームで緩急をつけて幻惑する冷静さでピンチを脱し、1イニング無失点に抑えた。

 畠からバトンを受けたのは守護神の山口俊だ。相手の打順が1番から始まる8回から、2イニングを完璧に抑えて試合を締めた。こちらも13年目で初のポストシーズンだったが「楽に、楽しんで投げられました」とセーブをマークした。

 この日の先発はCS初先発の今村。練習前の投手陣のミーティングで、斎藤投手総合コーチから「きょうはみんなで勝とうな。頑張ろう!」と大きな声でゲキが飛び、心を一つにした。

 斎藤コーチからはさらに「短期決戦だから早めに準備をしておくように」と救援陣に指令が出ていた。登板はなかったが、吉川光や中川、谷岡も3回からブルペンで何度も肩をつくった。今村が5回途中1失点、2番手上原も好投。9月から「勝利の方程式」となった畠、山口俊が仕事を果たし、投手一丸で大きな一勝をつかんだ。(片岡 優帆)

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