【巨人】菅野に「神様!」CS初ノーヒットノーラン、異次元の41回連続無失点

2018年10月15日6時0分  スポーツ報知
  • ポストシーズン史上初のノーヒットノーランを達成してガッツポーズする菅野(カメラ・矢口 亨)
  • スコアボードを背にガッツポーズをするノーヒットノーランを達成した菅野(カメラ・中島 傑)

 ◆2018 マイナビ クライマックスシリーズ セ ヤクルト0―4巨人(14日・神宮)

 巨人が、菅野のポストシーズン史上初となるノーヒットノーランの快投で、2015年以来3年ぶりの最終ステージ(S)進出を決めた。ヤクルトに許した走者は、7回2死から山田哲に与えた四球による1人だけの準完全試合。7奪三振、113球の熱投だった。打線は2回に長野のソロで先制。4回にマギーのソロ、亀井の2ランで援護した。敵地で2位・ヤクルトに2連勝。勢いのまま、17日からの最終S(マツダ)で広島に下克上を挑む。

 後ろを振り返った瞬間、菅野は快挙を確信した。9回2死。坂口の飛球が中堅に飛ぶ。両手を広げて万歳した。陽がガッチリ捕球。マウンドで捕手の小林と体をぶつけて抱き合った。ポストシーズン史上初のノーヒットノーラン。113球で1四球だけという偉業で、CS最終S進出を決めた。

 「最高の気分です。達成感がすごくあります。6回くらいから意識していた。プレッシャーのかかる場面でできて満足しています」

上原ムチャぶり応えた 前日13日の第1戦。5回途中から上原が打者4人を完璧に抑えた。試合後のヒーローインタビューで菅野へのコメントを求められ「一人で投げきってください」。菅野はそれを聞いていた。

 「とんでもないこと言ってくれたなと思いました。きょう(上原に)会った瞬間『なんてこと言ってくれたんですか』と言ったんですけど、(試合後)本当に一人で投げきりましたよ、といい報告ができました」

 状態は「そんなに良くなかった」と言うが、直球、スライダーを軸にストライク先行で攻めた。完全試合が期待された7回2死、フルカウントから山田哲に低めの変化球が外れて四球となった。それでも続くバレンティンをスライダーで空振り三振。「唯一、神経を使った」とこの日初めてガッツポーズ。ねじ伏せた。

 今季、菅野は202回で37四球、200奪三振。上原以来史上2人目となる、プロ2度目の「最少与四死球奪三振王」だった。

 「先頭の四球とかはダメですが、出してもいい四球が絶対にある。一塁が空いている時や、ホームランバッターにカウントが悪くなった時。別に次の打者と勝負して3アウト取ればいいや、と常に思っている。誠司(小林)とも話しています。だからすぐ切り替えられる。四球出した、どうしよう、となっていたら次の打者に集中できないですよ」

 一概に「四球はダメ」ではない。だから仮にボールが先行しても絶対に慌てない。抜群の制球力の源だ。この日、山田哲への四球の場面。「4点リードだから真ん中に投げればいい」は菅野の美学ではない。

 「例えば10―0で勝っていたら、だからこそ、一発のある打者に本塁打を打たれちゃいけない。次に投げる投手のこともある。歩かせたっていいんです」

 これでシーズン終盤の3試合連続完封、1イニング救援を含めこの日で41イニング連続無失点となった。

 7月に山口俊がノーヒットノーランを達成した時、「すごい。まぐれじゃ絶対にできないこと」と刺激されていた。東海大時代、小林が所属する同志社大戦で7回参考で記録したことはあるが、9回では人生初だ。

 「(辞任する)高橋監督と一日でも長く野球ができるように、最後までフル回転して頑張りたいです」

 試合後、スタンドからは「神様!」と声が飛んだ。神様 仏様 菅野様。最高の雰囲気で広島への切符をつかんだ。(片岡 優帆)

 ◆菅野に聞く

 ―9回の心境は。

 「もうあそこまでいったら、打たれたら意味がないなと思って上がりました」

 ―6回から意識したと。

 「矛盾するかもしれないですけど、どこかで早く1本出てくれないかなと正直、思っていた。苦しい投球だったような気がします」

 ―ナインから祝福された。

 「みんなおめでとうと言ってくれましたし、あまり勇人さん(坂本)から褒められたことはないんですけど、『すげえな』と言ってくれてうれしいです」

 ―同学年の捕手・小林と。

 「強気に誠司が引っ張ってくれました。あうんの呼吸といいますか、あいつも(記録達成を)意識してリードしてくれたと思う。いつも引っ張ってくれています」

 ―ポストシーズンでは史上初の快挙。

 「まさか自分がそこに名前を刻めるとは思っていなかった。その名に恥じない活躍をこれからしていかないといけないと思います」

 ―「満足」と話していた。

 「100点ではない。完全試合しても絶対に課題は生まれると思うし、小さい反省点はいっぱいある」

 ―2連勝で突破。

 「やっぱり昨日の試合が一番力になりました。今村も試合前はすごく緊張していましたけど、本当に気持ちは入っていましたし、チームメートが頑張る姿を見て力になったと思います」

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