【巨人】坂本勇、CS最終Sに決意「失うものはないので、思いきってやるだけ」

スポーツ報知
CS最終Sへ向け、バットを手に真剣な表情を見せる坂本勇(カメラ・矢口 亨)

 巨人の坂本勇人内野手(29)が16日、17日から始まるクライマックスシリーズ(CS)最終ステージ(S)突破へ闘志を燃やした。ヤクルトとのCS第1Sを2連勝で突破した勢いを生かし、チーム一丸で戦うことを宣言した。

 坂本勇は前だけを見つめ、広島とのCS最終Sの戦いへ強い決意を口にした。

 「(シーズンで)広島に勝てていないことはみんな知っていますし、3連覇して強いチームなのも分かっている。でも、僕らはチャレンジャー。失うものはないので、全員で思いきってやるだけです」

 今季広島には7勝17敗1分けと苦しんだ。ただ、今は違う。シーズンでは借金4の3位でCS進出となったが、ヤクルトとの第1Sは2連勝で第一関門を突破した。主将も「(チームは)いい雰囲気ですし、2連勝した勢いを初戦に持っていけたらいい」と、手応えを感じている。

 CS最終Sでは2015年はヤクルトに、14年は阪神に敗れるなど、ここ2回はいずれも日本シリーズ進出を阻まれてきた。特にリーグ王者として臨んだ14年は、第1Sを1勝1分けで勝ち進んできた阪神の前にまさかの4連敗。その時には「短期決戦の難しさを感じました」と話していたが、今回は真逆の立場で試合に臨める。それだけに「僕らの方が試合をやってきたばかりで(試合の)感覚はありますし、勢いもあると思うのでそこはプラスに捉えていきたい」と、うなずいた。

 この日はマツダで全体練習を行い最終調整。第1Sでは初戦に決勝ソロを放つなど計8打数2安打で、「打席内容自体はあまり良くはない」と振り返ったが、マツダでは今季6試合中3試合でマルチ安打を記録。さらに初戦先発の大瀬良からは、7月6日の試合で6回に決勝2ランを放っている。「いい投手なので、狙い球だったり状況に応じていろいろと考えながら、打線全体で攻略していきたい」。相手エースを攻略すれば、さらにチームの勢いは加速するはずだ。(後藤 亮太)

巨人

×