【巨人】逆転負け、由伸監督 奇跡起こす「とにかく勝つ」今村が、菅野がいる!

2018年10月19日6時0分  スポーツ報知
  • 9回、ベンチから試合を見つめる高橋監督(手前)と巨人ナイン(カメラ・中島 傑)

 ◆2018 マツダ クライマックスシリーズ セ 広島4―1巨人(18日・マツダスタジアム)

 巨人は逆転負けを喫し、セ・リーグ王者の広島に連敗。0勝3敗(アドバンテージ含む)で日本シリーズ進出に王手をかけられた。先発の田口が6回を1安打無失点の快投も、由伸監督は7回から畠にスイッチ。しかし1―0の8回、菊池の勝ち越し3ランなどで4点を失った。打線は6回にマギーの適時二塁打で挙げた1点のみの3安打に終わった。後がなくなった由伸監督は19日の先発を今季広島戦2勝0敗の今村に変更。菅野を中5日で20日に回し、奇跡の逆転劇を狙う。

 覚悟を決めた顔だった。敗れた直後も、由伸監督は前をじっと見つめ、ハキハキと応対した。相手のアドバンテージ1勝を含めて、0勝3敗。日本シリーズ進出へ王手をかけられた。とはいえ、もともと地獄からはい上がってきたチーム。今さら失うものはない。指揮官は「まだ、終わったわけじゃないから。また明日、とにかく勝つことだけだと思う」と強調した。

 完璧なシナリオは、わずかなところで崩れた。1点リードの8回2死。7回から救援した畠が、代打・松山に四球。代走・上本の二盗後、新井に左翼線への同点タイムリー二塁打を浴びた。なおも一、二塁で菊池に3ラン。あの四球さえ…。後悔は残るが「そうだけどね。でも、勝ってる展開の終盤はあの2人に託すと僕自身決めていたので」と明かした。

 由伸監督は、我を貫いた。1点リードの7回。6回1安打無失点と好投していた田口を代えた。まだ67球だった。「今シーズン一番いいんじゃないかなというくらい頑張ってくれた」という、いわば完封ペース。でも、「リードしている終盤は、僕の中では、あの2人で逃げ切ると考えていた」と繰り返した。田口は今季、広島戦は0勝3敗。丸と鈴木が3巡目を迎えるイニングでもあり、相手の目線を変える意味もあった。特に丸は打席ごとに対応を上げるデータもあり、交代は最善策と言えた。

 「マウンドでは思い切り投げてくれればいいから。後は俺が責任を取る」。シーズン終盤から新方程式となった畠と山口俊には、こう伝えてある。だから“心中”するなら「この2人」と決めていたのだ。畠は「抑えられなかったことが申し訳ないです。それだけです」と下を向いたが、指揮官は「1イニング目はきっちり本当にいいピッチングをしてくれた。最後までいってほしかったけど、そこまで引っ張ったのは僕なので」と自身を責め続けた。

 菊池に被弾後、降板した畠に対して由伸監督は「畠、ごくろうさん!」と声をかけた。戦前から「失敗を恐れるな」と言い続けてきた。この言葉を今、自身に言い聞かせるように声を張った。先頭の“将”は必死に前を向いている。ナインも同じように、あきらめる者などいなかった。

 後がない19日の先発には今村を立てる。「今までやってきたことをやるだけです。しっかり自分の球を投げたいです」と左腕。今季広島戦2勝0敗の相性だけではない。8月12日には7回5安打1失点でマツダの13連敗を止めた。13日のCS第1S初戦に先発し、5回途中1失点と勝利に貢献し、最終S進出につなげた。奇跡は、今村から始まる。(水井 基博)

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