【巨人】原新監督、第3次政権が来週にも誕生

スポーツ報知
巨人再建へ挑む原辰徳氏

 巨人は、セ・リーグ王者の広島に完敗。0勝4敗(アドバンテージ含む)で日本シリーズ進出を逃し、18年シーズンが終了した。高橋由伸監督(43)は退任し、原辰徳新監督(60)が来週中にも誕生する。今後、コーチ人事に着手。投手コーチとして宮本和知(54)、水野雄仁(53)両氏に打診する。打撃コーチに元木大介氏(46)、バッテリーコーチに相川亮二氏(42)の入閣が有力視される。今季限りで引退したOBの村田修一氏(37)も復帰予定で、杉内俊哉氏(37)とともにファームを担当することになりそうだ。

 3年の充電期間を経て、原辰徳氏が満を持して帰ってくる。5年ぶりのペナント奪回へ、通算12年の経験を土台に再建へと挑む。来週中にも「原新監督」が発表される見込みで、その屋台骨を支えるコーチ陣の人選も最終局面に入ったもようだ。

 大幅な“血の入れ替え”を敢行するが、来季はヘッドコーチは置かない方向だという。リーグ優勝7度、日本一3度を誇る名将だけに、あえて参謀を作らず、各部門のコーチングスタッフに役割をまっとうさせる狙いがある。

 守りの野球を基本とする原氏らしく、投手コーチから刷新。タレントとして活躍中のOBで、原氏が最も信頼する宮本氏に打診する。97年に現役を引退して以来の現場復帰。日テレ系情報番組「ズームイン! サタデー」のプロ野球熱血情報では常に選手と絡み、慕われてきた。今度は、外から盛り上げてきた巨人軍の中で手腕を振るう。同時に、本紙評論家の水野氏にもオファー中。99年から3年間のコーチ経験もあり、この2人に投手王国構築を託す。

 打撃部門では吉村禎章コーチ(55)が留任し、新たに元木氏が加わる。今年から「U―12 日本代表」の監督を務め、大会3連覇を達成。指導力には定評があり、阿部や坂本勇、長野や内海らの兄貴分的存在でもある。今季はチーム打率2割5分7厘と昨年(2割4分9厘)よりは上がったが、勝負弱さが目立った。現役時に「くせ者」の異名を取った元木氏の指導は大いに役に立つはずだ。

 バッテリーコーチは相川氏が有力。経験、実績とも申し分なく、昨年引退したばかりで勝負勘も薄れていない。小林や大城、宇佐見らに新たな知識が宿るはずだ。外野部門には後藤孝志氏(49)を招へいする。2年ぶりの復帰で、独自の打撃理論もあり、参考にしている選手は多い。内野部門は現在未定となっている。

 2軍監督には高田誠2軍バッテリーコーチ(54)、3軍監督には井上真二チーフスカウト(52)を抜てきする。今季限りで現役を引退した村田修一氏も復帰予定で、同じくユニホームを脱いだ杉内氏とともにファームを担当することになりそうだ。「第3次・原内閣」は間もなく完成する。

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