【巨人】原新監督が就任会見 原点回帰、選手たちへテーマは「のびのび野球」

スポーツ報知
会見をする(左から)山口オーナー、原新監督、高橋前監督

 巨人の原辰徳新監督(60)が23日、都内で監督就任会見を行った。

 3度目の監督就任となった原新監督。心境を聞かれると「選手15年、監督コーチ15年という形で、3年前に若きリーダー由伸監督にバトンを渡し、私の中では野球を静観した形で見られると思っていました。オーナーから命が下り、来季監督と言われ、戦いに臨むエネルギーもひしひしと沸いてきています」と明かした。

 さらに、「元来、あまりマイナスのことは考えない人間ですから。監督というのは自分で『やりたい』と思ってやれるポジションではない。ある程度経験というのはある人間だと思っています。しかし非常に心地よい緊張感の中で、まさに初心に戻ってユニホームを着られる。大きな希望、目標に向かって戦いが始まると思っています」と原点回帰を掲げた。

 由伸巨人の3年間を見ていた感想を聞かれると、「第三者的にファンの立場で見ていました。いいイメージしかありません。若い選手が出てきたり、結果的に数字という部分では悔しい結果になりましたけど、いいものを残してくれた。彼が責任を取る、辞任をする必要はまったくなかったと思っています。何らかの形でジャイアンツに残り、3年間一番苦労して、勝ちたかったのは由伸監督なんです。ですから彼はチームのいいところ、欠点がよく分かっていますので、何とかスタッフにと思って、彼にも伝えました。しかし彼は少しフリーな時間の中で自分を見つめたいということで、納得しました。(由伸前監督の)足跡を踏みながら先に進んでいきたい」とバトンを継承した。

 目指すチーム像について聞かれると「まず戦うチーム、目標を定めたチームというのが一番大事だと思います。ジャイアンツというチームが勝つこと、これが最大なる目的、目標であります。それに値する選手が誰なのか。言葉は適切ではないかもしれませんけど巨人軍でなければいけない。個人軍ではいけない。束ねられた一人一人の力をしっかりと観察し、そういうことを目標としてチームを作っていきたい」とチーム一丸で頂点を目指すことを強調した。

 さらに、選手たちへのメッセージとして「一つ選手たちに言いたいのは、僕の言葉はかたっくるしく伝わっているかもしれないけど、スポーツの原点はのびのびと楽しむこと。原点に戻るという点でそういうのびのび野球をするんだということでやっていきたい」と呼びかけた。

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