【巨人】野球少年の気持ちでスタートしたい…原新監督に聞く
◆原新監督に聞く
―3度目の監督を託された心境は。
「3年前に若きリーダー由伸監督にバトンを渡して、私の中では野球という部分に関しては少し静観した形でゆったりと見られると思っていました。しかし、ジャイアンツ、オーナーから命が下り、来季より監督と言われ、自分の気持ちの中ではしっかりと戦いに臨むエネルギーというものもヒシヒシと湧いてきている」
―3年間、高橋監督が指揮したチームをどう見ていた。
「第三者的に、ファンの立場で見ていました。ですからいいイメージしかありません。若い選手が出てきたり、悔しい結果にはなりましたけど、いいものを残してくれた。私の中では彼(高橋監督)が責任を取る、辞任するということは全くする必要はなかったと思っています。3年間、一番苦労し、そして勝ちたかったのは由伸監督。ですから彼はチームのいいところ、欠点をよく分かっていますので、そういうものを生かすためにはスタッフに(入ってくれないか)と思って彼にも伝えました。しかし彼は、少しフリーな時間の中で自分を見つめたいと。彼がこの3年間残してくれた素晴らしい足跡を、きちっと私自身も踏みながら先に進んでいきたいと思っています」
―前回、監督就任時は選手に「実力至上主義」を打ち出し、選手個々の強さを求めた。
「そこは譲れないところですね。実力至上主義であると。その考え方がチームの和を作るということは私の信念の中で変わっておりません。技術、メンタル、体の強さ、そういうものも全て含めた状態の中で選手を見ていきたいなと思います。何よりチームが勝つんだと強く思っている人間と戦っていきたい。それを付け加えていきたい」
―原点回帰という上での「のびのび野球」を選手に伝えたいと思った理由は。
「誰しもがプロ野球選手になりたいと思って、しかし、スタートは少年野球であったり、お父さんとキャッチボールをしたりとかだと思います。非常に楽しい、のびのびとハツラツと。私自身も含めて、改めてそこに戻ろうではないかと。60歳という年齢の中、監督という役割をいただいたわけですけど、まさに野球少年のような気持ちでスタートしたい。これは自分自身にも言い聞かせることを、選手たちにも、と。そうすれば大きな、少々の失敗にもくじけることなく、大きな目標に向かって、大きな選手になれるというふうに思っています」
―ファンに向けて抱負を。
「チームが一丸となって目標を定めた状態で前に進む。やはり優勝するチームというのは一番苦しまなければいけない。1戦目から最終戦まで一戦一戦、ゲームが終わった時に満足感、汗をかいた状態で試合を終われるか。そういうチームを作っていき、日本一を目指して戦っていきたい。ファンあってのプロ野球という部分はユニホームを脱いだ時に強く、強く思いました。ファンの方とともに頂上まで、目標を定めたところまで上り詰めていきたい」
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