【巨人】原監督の訓示、過去2回の政権発足時は「チーム愛」「誇り」

巨人の秋季練習が27日、東京・よみうりランド内のG球場で行われた。原辰徳監督(60)は第3次政権初日となったこの日、練習前にフロント、選手、コーチ、スタッフで作った輪の中心で「最初に目指す港はセントラル・リーグ制覇、後に大きな港に向かう」と5分間の訓示を行い、目標は日本一と宣言した。ナインには常にグラウンドで戦えるコンディション管理の徹底を厳命。全勢力を束ね、4年連続V逸という危機的状況を切り抜ける。
◆原監督訓示(抜粋)
1年間ご苦労さまでした。私もみたび、ジャイアンツ監督として戻って参りました。「また一発やってやるぞ」という気持ちでグラウンドに立っています。チームというのは長い歴史を歩んできた中、本質は全く変わりません。まずは選手それぞれが大きな目標や志を持って、一丸となって戦うことがとても重要だと思っています。
オフであってもプロである以上、一つだけ不変であるのは、いいコンディションを保つということ。どういう状況があってもコンディションをしっかり整えるということを、自覚と責任を持ってやってもらいたい。
今日スタートしたチームが来年、最初に目指す港はセントラル・リーグ制覇。後に大きな港に向かってスタートすることになるので、チームみんなが理解してほしい。
1軍、ファーム、育成と、選手は全く分け隔てはありません。ただ1軍はみんなが憧れて、先頭を切る場所。だから責任も重い、給料も高い。しかしチームというのは一つである。どういう状況においても誰にでもチャンスがあり、誰もが1軍の先頭部隊の中で戦えるチャンス、権利を持っている。トレーナーにおいても、広報においても、フロントにおいても目的は一つ。チームが勝つこと、そのことを頭の中にしっかり置いて、スタートしていきます。
私も60歳で還暦を迎えましたけれど、少し体の方も若くなったように感じるし、これからも強くなっていくように努力していきますので、よろしくお願いします。
◆過去2度の原政権発足時発言メモ
▼01年第1次 G球場での秋季練習でキーワードに「愛」を掲げた。「ジャイアンツというチームで、みんな同じユニホームを着ているのだから、チーム愛という言葉を大切にしてほしい。それがなければ勝てない、ということを認識してほしい」
▼05年第2次 秋季キャンプ前日ミーティングでは20分にわたって熱弁。「来年の今ごろは日本シリーズで戦っている。必ず勝って優勝する。巨人のユニホームを着ていることに誇りを持って戦い、限界を超えたところに自分の世界があると思ってやってほしい」