【巨人】村田修一氏、岡本に男気ノック 秋季練習で“コーチデビュー”

スポーツ報知
村田ファーム打撃コーチ(手前)からノックを受ける岡本

 巨人のファーム打撃コーチに就任した村田修一氏(37)が29日、G球場で行われた秋季練習で“コーチデビュー”を果たした。

 午前中はノックバットを手に若手内野陣に男気ノックを浴びせると、午後からは育成選手を中心とした練習を見守った。選手個々に言葉をかけるなど積極的にコミュニケーションを図り、約7時間の初仕事を終えた。チームは31日からの秋季キャンプに備え、30日に宮崎入りする。

 慣れないノックバットを手に、村田コーチの指導者人生がスタートした。ファーム打撃コーチに就任後、初のG球場での秋季練習。アップを見終えると、初仕事はサブグラウンドで岡本、田中俊ら若手内野陣へのノックだった。

 まずは「捕りにくかったら言ってね。勉強してくるから」と口にしてから、1球目は自身の背番号25を継承した岡本へのノック。その後、好守備を見せた後輩に対して「カズマ、内野手みたいだな!」とイジると、ミスには「全身で止めろ! セカンド(送球)には愛情ボール!」とゲキを飛ばす。

 さらに自身の退団と入団が入れ替わりで初対面だった田中俊が何度かゴロを捕り損ねると、早速「俊太、多いよエラーが。印象づけてしまうよ」と冗談を交えながら、コミュニケーションを図った。

 しかし、村田コーチがノックを打ち損じたり、ライナー性の打球を打った時には「修さん、ボール弱いです」「ゴロ、お願いします」とすかさずヤジが飛ぶなど、距離が近いからこその掛け合いもあった。実際にノックを受けた岡本も「すごく受けやすかったです」と話せば、俊太も「初めてでしたが、積極的に話しかけてくださった」と感謝した。

 その後はバントマシン付近で、一人一人と会話を交わした。さらに午後からは育成選手を中心とした秋季練習にも参加し、初日から約7時間、精力的に動き回った。練習後、村田コーチは「腰が痛いです」と苦笑いを浮かべたが、「一人でも多くの選手が上(1軍)で頑張ってほしいですし、プロに入ってきた以上、1軍のあのグラウンドで試合に出るのが絶対的な目標だと思う。その手助けをできるように頑張りたい」と所信表明。男・村田流の指導法で、若手を育てていく。(後藤 亮太)

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