【巨人】ドラ6戸郷“ドラ1キラー”宣言「プロでも抑える」

スポーツ報知
1軍での活躍を誓った戸郷

 巨人からドラフト6位指名された聖心ウルスラ学園の戸郷翔征投手(18)が30日、打倒・ドラ1トリオを宣言した。8月のU18日本代表との壮行試合には、宮崎県選抜の一員として登板。代表チームには大阪桐蔭の根尾、藤原、報徳学園の小園がメンバー入りしていたが、根尾と藤原からは三振を奪うなど5回1/3を投げて9Kと圧倒。149キロ右腕は「プロでも抑えて、『戸郷には抑えられる』と言わせたい」と宣戦布告した。

 高校では球速が10キロほどアップしたが、フォームは固まり始めたばかり。まだまだ発展途上にある。「目標は大谷さん(エンゼルス)です。160キロを出したい。下半身や体幹を強化していければ」。この日は、宮崎・延岡市内の同校で井上チーフスカウト、武田スカウトの指名あいさつを受けた。元宮崎県知事の東国原英夫氏と同じ妻ケ丘中出身ということもあり「(根尾、藤原、小園を)“どげんかせんといかん”と思います」とちゃめっ気たっぷりに笑った。

 U18日本代表との試合では、根尾らが醸し出す雰囲気に驚きつつも「自分にとっての甲子園と思って投げました。(抑えたことで)『自分も負けていないかな』というのもありました」ときっぱり。趣味は釣りで、野球部引退後には70センチのタイをつり上げたという。「大きな魚を釣った時の達成は、野球と似ていると思います。根尾君たちは大モノ。釣り上げてやりたいですね。ゆくゆくは、巨人のエースになれるように頑張ります」。幼少時から巨人の宮崎キャンプを見て育ち、胸を躍らせてきた。今度は、戸郷が夢を与える番だ。(尾形 圭亮)

 ◇U18日本代表VS宮崎県選抜(8月31日・宮崎) 第12回U18アジア野球選手権(宮崎)に出場する高校日本代表の壮行試合の相手を宮崎県選抜が務めた。戸郷は1回途中から救援。大阪桐蔭はじめ夏の甲子園を沸かせたスター軍団を相手に、5回1/3を5安打9奪三振2失点と力投した。自己最速を更新する149キロをマーク。試合は4―2で日本代表が勝利したが、宮崎の剛腕が輝きを放った。

 ◆戸郷 翔征(とごう・しょうせい)2000年4月4日、宮崎・都城市生まれ。18歳。小1から野球を始め、妻ケ丘中2年から本格的に投手を始めた。聖心ウルスラ学園では2年夏の甲子園に出場。3年夏は宮崎大会準々決勝で敗退した。18年ドラフト6位で巨人から指名された。186センチ、72キロ。右投右打。

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