【巨人】ドラ2増田“坂本超え”誓う…勇人の恩師・金沢監督が語る2人の違いとは

スポーツ報知
巨人から指名あいさつを受けたドラフト2位の増田。目指すはトリプルスリーと意気込む(カメラ・川口 浩)

 巨人からドラフト2位で指名された明秀学園日立高の増田陸(りく)内野手(18)が1日、“坂本超え”を誓った。茨城・日立市の同校で指名あいさつを受け、「(坂本勇を)超さないといけない」と決意表明した。また現在、同校の監督を務め、光星学院(現八戸学院光星)高監督時代には坂本勇を育てた金沢成奉監督(51)が、2人の違いに言及した。

 増田陸の覚悟が言葉に表れた。今年のセンバツには「1番・遊撃」で出場し、主将としてチームを引っ張ってきた。パンチ力ある打撃は“坂本2世”の呼び声が高い。大先輩と同じチームでプレーすることを「夢のようです」と話しつつ、「プロの世界に入る以上は超さないと。目標にして超したいです」と、力強く言い切った。

 右打ち、遊撃手、リードオフマンと、共通点は多い。坂本勇は高校通算39本塁打、増田は34本塁打。金沢監督は坂本勇を「柔」、増田を「剛」と表現した。「バッティングに関しては坂本ぐらいの力はあると思う。坂本は守備が柔らかかったが、増田は地面をダッダッとかむような感じ。(坂本のような)柔らかさが出たらおもしろい」と、未来を楽しみにする。

 スター性も秘めている。増田は監督から、「お前は大舞台で活躍する。だからこそ練習でしっかりやっとけ」と言われ続けていた。センバツ出場時には手首を疲労骨折していたが、監督から「バットを振らずにぶっつけ本番でいけ」と先発出場。第1打席で左翼フェンス直撃の長打を放つ根性を見せ、「持ってるのかもしれないです」と、照れ笑いを浮かべた。

 この日は長谷川スカウト部長、青木スカウトから指名あいさつを受けた。長谷川氏も「坂本勇人と、増田君のポジション争いを応援しながら見守りたい」と期待を寄せる。背番号は未定だが、報道陣から希望を聞かれると、「61番です。坂本選手が入団した時の最初の背番号なので。最終的には6番をつけたいです」と、目を輝かせた。

 「自分はトリプルスリーを目標にしていますが、語れるような実力を持っていないので、努力して何年後かには目標を達成したい」と、大きな夢も抱く増田。己を貫き、大先輩を超える。(玉寄 穂波)

 ◆増田 陸(ますだ・りく)2000年6月17日、大阪市此花区生まれ。18歳。春日出中では大阪福島シニアに所属し、早実・野村大樹(ソフトバンク3位指名)らとチームメート。明秀学園日立高では1年秋から遊撃のレギュラー。今春センバツでは1番打者として16強入りに貢献した。178センチ、80キロ。右投右打。

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