【巨人】元木コーチ、熱く熱く40分 ミスター流“ケンカノック”復活
スポーツ報知

巨人の宮崎秋季キャンプで、ミスター流“ケンカノック”が復活した。2日の守備練習でノックバットを握った元木大介内野守備兼打撃コーチ(46)は、強烈な打球を転がすとともに厳しい言葉攻め。内外野のコーチ同士でヤジが飛び交うなど、白熱の時間となった。
打球音にかぶせるように、元木コーチが叫ぶ。「それじゃ捕れねーよ!」「逃げてんじゃねーぞ、コラっ!」。内野陣は右へ左へダッシュを繰り返しながら、必死にボールへ食らいついた。少しでも打ち損じがあれば、選手側もすかさずヤジで応酬。約40分間のノックを終える頃には、誰もがユニホームを真っ黒にしていた。
元木コーチは“ケンカノック”の意図を明かしつつ、選手にさらなる奮起を求めた。「俺が選手の頃は、長嶋さんにも言い返していた。『打球が死んでます!』とかね。それでまたキツくなるんだけど、それが楽しかった。しんどい練習だから、明るくやらないと」。ミスターも指揮官だった頃は自らバットを握り、時に厳しい言葉で選手を奮い立たせながら、観客も巻き込んで練習を盛り上げていた。
活気づけるため、コーチ同士も火花を散らした。内野でノックを打っていた古城ファーム打撃守備コーチが「おとなしいよ、外野!」と挑発すれば、外野でノックバットを握っていた吉村打撃総合コーチは「内野は声だけで足が動いてないんじゃないか!?」と反撃。そんなコーチ陣の計らいに、ガッツマンのルーキー・北村は「ノッカーの気迫に負けないようにやっていきたいです」と刺激を受け、元気印の吉川大は「もっと言い返せるようにしたいです」とリベンジを予告した。(尾形 圭亮)