【巨人】若手が躍動もＭＬＢに敗戦

◆日米野球　巨人６―９ＭＬＢ（８日・東京ドーム）

　若手が躍動も、巨人がＭＬＢオールスターに６―９で敗戦した。８回に代打・石川の中前タイムリーで３点差まで追い上げたが、９回は元日本ハムでレンジャーズのマーティンに無得点に抑えられた。

　先発・高田、２番手・大江のプロ２年目コンビが失点を重ね、ビハインドの展開だった試合。Ｇ党を沸かせたのは６点を追う４回の攻撃だった。安打と敵失などで１死二、三塁から打席に立ったのは代打・松原。インディアンス・オテロが投じた内角への１４３キロのストレートを振り切ると、打球は左中間へ伸びた。左翼、中堅の両選手が互いに捕りに走ったが、その間を打球が越えた。

　松原は守備陣がもたつく間に、俊足を生かして一気に三塁へ。さらに三塁コーチャーの元木内野守備兼打撃コーチの腕が回っているのを確認すると、スピードを緩めずベースを回ってホームに滑り込んだ。返球との競争にもならない、余裕のホームインを決めた。

　プロ２年目、今年７月に支配下登録された松原にとって、２軍でも本塁打は０、さらに１軍での試合経験もないため、“プロ初ホームラン”。さらに松原は６回に回った第２打席で一塁への内野安打を放つと、すかさず盗塁も決めて、その足で魅了した。

　原監督へのアピールは松原だけじゃない。この日５番に座った陽は、３安打猛打賞。途中出場の宇佐見もタイムリーを放った。投手陣では、８回のマウンドに上がった田口、９回登板の鍬原がともにメジャー打線を三者凡退に抑えた。