【巨人】菅野、ゴールデン・グラブ賞3年連続3度目受賞!

セ・パ両リーグの守備のスペシャリストに贈られる「第47回 三井ゴールデン・グラブ賞」が8日、発表され、巨人・菅野智之投手(29)が3年連続3度目の受賞となった。巨人の投手で3年連続の同賞受賞は、ともに7年連続となった堀内恒夫(スポーツ報知評論家)、西本聖以来3人目。表彰式は29日に都内で行われ、受賞者には金色のグラブ型トロフィーと賞金50万円が贈られる。
エースに新たな勲章が加わった。菅野が3年連続3度目のゴールデン・グラブ賞受賞。巨人投手で3年連続は堀内、西本(ともに7年連続)に次いで史上3人目の快挙となり、「3年連続での受賞を誇りに思うとともに、評価してくださった方々に感謝いたします」とコメントを発表した。
バント処理、けん制、併殺コースのゴロをあえて捕らず二遊間に任せる判断。投手の守備は数字には表れにくいかもしれないが、菅野は普段から高い意識で守備に取り組んでいる。「無難にこなすのでなく、積極的に次の塁を狙って刺しにいく。無死一塁で簡単にバントさせないとか、そういう意識は高く持ってやっているつもりです」と話していたが、その積み重ねが安定した守備の秘けつだ。
プロ6年目の今季は15勝8敗、防御率2・14、202イニング、200奪三振、10完投8完封。2年連続最多勝、3年連続4度目の最優秀防御率、2年ぶり2度目の最多奪三振で「投手3冠」に輝いた。さらに沢村賞の選考基準全7項目をクリアして2年連続沢村賞。東京ドームMVPにも選ばれた。ゴールデン・グラブ賞で6冠。ベストナインが未発表で、タイトルの数は今後まだ増えそうだ。
菅野のグラブをつくるミズノ社の担当者は「設計で一番重視しているのは、投球時に左手でギュッとグラブを握る際の握りやすさです。そういったところが安定したフィールディングにもつながっていると思います。扱いやすいように比較的コンパクトな大きさになっています」と説明。こだわりの詰まった相棒を手に圧巻の投球を披露した。
全ての面で進化を続けるエースは「ファンの皆さんにも、投球以外の守備やけん制などゴールデン・グラブ賞に恥じないプレーをお見せできるように、さらに高いレベルを目指してマウンドに上がりたいと思います」と決意を新たにした。
(片岡 優帆)