【巨人】陽、チーム初安打から松井以来猛打「来年に向けていいアピールが出来たかな」

◆日米野球エキシビションゲーム　巨人６―９ＭＬＢ（８日・東京ドーム）

　「日米野球エキシビションゲーム　巨人対ＭＬＢオールスター戦」が８日、東京Ｄで行われ、原監督の復帰初采配となった巨人は６―９で敗れた。２年目外野手の松原が４回にランニング３ラン本塁打、６回には内野安打と盗塁を記録して自慢の俊足をアピールした。先発した２年目右腕の高田は３回７失点。また、松井秀喜氏がＭＬＢチームの一塁ベースコーチを務めた。侍ジャパン対ＭＬＢ選抜の戦いが９日、東京Ｄで幕を開ける。

　打球が左翼手の頭上を越えると、二塁ベースに到達した陽は少しだけうなずいた。６回先頭。バーローの初球の変化球を捉え、この日３安打目となる二塁打を放った。日米野球で巨人打者の猛打賞は、２０００年全米〈８〉戦の松井秀喜以来だ。「来年に向けていいアピールが出来たかな」と振り返った。

　チーム初安打も陽だった。２回１死からベラスケスのツーシームを振り抜き左前安打を放つと、４回にはオテロから中前安打。指揮官の就任会見では長野、坂本勇とともに「中心、模範になってほしい」と名前を挙げられた中で迎えた一戦で、いずれも初球打ちの積極打法で存在感を示した。

　巨人にＦＡで移籍した昨季はけがで開幕から出遅れ、今季も開幕直後の左手甲の骨折などで、思うような成績を残せていない。それだけに「また来年頑張っていきたい」と意気込んだ。（後藤　亮太）