【巨人】高田萌生10K!5回まで完全…桜井俊貴2回4K&鍬原拓也1回2K

スポーツ報知
ハンファ戦で先発し、6回途中10奪三振の好投を見せた高田(カメラ・中島 傑)

◆練習試合 巨人10-6ハンファ=特別ルール=(15日・サンマリン)

 巨人は15日、秋季宮崎キャンプで韓国・ハンファと練習試合を行い、先発の高田萌生(たかた・ほうせい)投手(20)が5回まで完全投球。6回に4失点したが10奪三振と力投した。15年ドラフト1位の桜井俊貴投手(25)は2回4奪三振で完全投球。17年1位の鍬原拓也投手(22)は1回を2奪三振無失点に抑えた。宮本投手総合コーチは3投手の来春キャンプ1軍当確を示唆した。

 バットを振ることも許さなかった。高田の力強い球が捕手・小林のミットに吸い込まれた。5回2死、6番の右打者を外角149キロで見逃し三振。前の回から4者連続三振とした。直球に強いと言われる韓国チーム相手に「自分の持ち味は真っすぐ」と真っ向勝負を挑み初回から5イニング打者15人パーフェクトと圧倒した。

 当初は5回までの予定だったが、内容が完璧過ぎて6回も続投。先頭打者にこの試合初安打を打たれ、次打者から10個目の三振を奪った。その後、連打などで計4失点して5回1/3で降板も、直球とカットボールで計3本のバットをへし折った。8日のMLB選抜戦(東京D)では先発してメジャー軍団から3回5K。原監督は「どういう打者がこようが、自分の投球ができつつある」と絶賛した。

 若武者の快投に刺激されたのが、先輩の“ドラ1コンビ”だ。7回から登板した桜井は4者連続奪三振で2回完全投球。「ムダな動きが減って、フォームが安定してきて球が強くなってきた」という直球は最速148キロ。球威抜群だった。

 9回からは守護神候補の一人に挙がる鍬原が直球でグイグイ押して1回10球、2奪三振で無失点。試行錯誤を重ね、数日前に実戦で使える段階になった新球・カットボールで左打者のバットの芯を外して三邪飛に抑える場面もあり「球数を減らすためにも練習していきたい」と手応えを得た。

 秋季キャンプで猛アピールする3投手の2月のキャンプについて、宮本投手総合コーチは「僕の中では当確を出してあげたい」と1軍スタートを示唆した。戸根の2奪三振も含めてこの日は計18奪三振。今秋最後の実戦は収穫たっぷりだった。(片岡 優帆)

 ◆高田 萌生 20歳の2年目右腕。岡山・創志学園3年春夏の甲子園に出場。16年ドラフト5位で入団。今季は7月29日の中日戦(東京D)で1軍デビューし、先発して2回6失点で初黒星。唯一の1軍登板となった。2軍では11勝2敗、防御率2・69で最多勝と最優秀防御率の2冠に輝いた。

 ◆桜井 俊貴 25歳の3年目右腕。今季2軍で先発、リリーフも経験。18登板で4勝、防御率2・69も1軍登板なし。

 ◆鍬原 拓也 1年目の今季は右肘痛で2月のキャンプは3軍。交流戦でプロ初登板。1軍では6登板(5先発1救援)で1勝2敗、防御率6・83も、27回2/3で35奪三振と高い奪三振率を記録。

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