【巨人】原監督「考える野球」率先　４投手１８Ｋ＆１０得点、手応え快勝締め

◆練習試合　巨人１０－６ハンファ＝特別ルール＝（１５日・サンマリン）

　巨人は１５日、秋季宮崎キャンプで韓国・ハンファと練習試合を行い、先発の高田萌生（たかた・ほうせい）投手（２０）が５回まで完全投球。６回に４失点したが１０奪三振と力投した。１５年ドラフト１位の桜井俊貴投手（２５）は２回４奪三振で完全投球。１７年１位の鍬原拓也投手（２２）は１回を２奪三振無失点に抑えた。宮本投手総合コーチは３投手の来春キャンプ１軍当確を示唆した。

　若手の躍動を、原監督は頼もしく見つめた。この秋のベストオーダーを組みベンチから采配を振った試合。迎えた３回無死二塁。８点リードながら小林に犠打を命じ、小林もきっちり応えた。続く石川の遊ゴロで９点目を挙げた。「あの場面は『１点を勝ち越す想定』ということで」。２回１死一塁では大城にエンドランのサインを出すなど（結果はファウル）、実際の点差にとらわれず自らが先頭に立って「考える野球」を遂行させた。

　高田ら登板した４投手による１８奪三振のリレー。打線も１０得点の快勝で、この秋最後の実戦を締めくくった。指揮官は「このキャンプから何人が東京ドームで暴れられるか。（そういう選手が）必要だし、楽しみでもある。しかし、作っていかなければいけないね」と顔を引き締めた。ダイヤの原石がゴロゴロしているのは把握できた。丹念に磨き上げる段階へと移る。