【巨人】秋季キャンプは最後まで実戦漬け シート打撃で原監督「集中して!」

スポーツ報知
吉村コーチとともにタワーからシート打撃を見つめる原監督(カメラ・中島 傑)

 巨人が16日、秋季宮崎キャンプでシート打撃を行った。

 前日15日、今キャンプ最後の実戦となる韓国・ハンファとの練習試合で10―6で勝利。8日の日米野球エキシビションゲーム・MLB選抜戦(東京D)、紅白戦を含めて秋季キャンプ開始後、7試合を行った。

 実戦全日程が終了しても「実戦漬け」は続く。この日のシート打撃では、野手がホーム用の白とビジター用のグレーのユニホームの2チームに分かれ、一方が打撃、一方が守備、投手は打撃投手が務め、カウント1―1からスタートでシート打撃を実施した。

 捕手の後方、ネット越しに置かれた「原タワー」の上から原監督、吉村打撃総合コーチが視察。指揮官の「ハイ、集中して!」のかけ声でスタートした。

 最初にマウンドに上がったのは、今キャンプを最後に退団して海外リーグを含めて現役復帰に挑戦する長谷川潤打撃投手(27)。防球ネットはつけず、実際のマウンドから試合と同様に投球した。捕手が球種のサインを出し、変化球も交えた本番モード。一人の打撃投手につき5イニング、15アウトまで一気に行い、長谷川打撃投手は打者19人、2安打、2奪三振だった。

 その後は小野淳平打撃投手、山岸大輝打撃投手、大塚尚仁打撃投手が登板。普段はフリー打撃で野手が打ちやすいように100キロ台の球を安定して投げ続ける高度な技術が必要な打撃投手。この日は普段より速い球速で、チームの実戦的な練習の力になった。野手は攻撃、走塁だけでなく守備も本番と同じ雰囲気。実戦の中で出た課題を反省し、練習にいかすという原監督の方針が、キャンプ終盤までメニューに反映された。

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