【巨人】16年育成4位・坂本工の「制球力」担当記者のイチ押し

スポーツ報知
制球力が武器の坂本工

 巨人は18日、KIRISHIMAヤマザクラ宮崎県総合運動公園での秋季キャンプを打ち上げた。来季、ブレイクの予感が漂う選手は? 今キャンプを密着取材したスポーツ報知の巨人担当記者が、それぞれ期待の大きいイチオシ選手を披露した。

 ◆上原直伝投法で支配下登録目指す…玉寄穂波記者

 準硬式野球出身の坂本工を新人時代から見続けているが「今の時間を大切に」と、貪欲な姿勢を貫き、先輩投手陣に積極的に質問する。今キャンプの実戦は3試合6イニング無失点。日々の努力がアピールにつながったと思った。

 右腕の武器の一つは、上原から学んだ制球力。上原の巨人復帰直後に「制球を調整するポイント」について直撃質問すると「ここで投げたらここに球が行くというのを体の感覚として覚えることが必要」と教わった。体に染みこませるため、ネットスローの時間を増やした。試合後もシャドーピッチング、イメージトレーニングを徹底した。フォームのチェックポイントが20か所以上あったという右腕。頭で考え過ぎる点も、上原の「実際は2、3個」という教えに従った。体の動きに任せることができ、結果マウンドで冷静に投げることにつながった。「来年が勝負だと思っています」と、秋季キャンプ中の休養日は返上。支配下登録を目指す覚悟は強い。来季は東京Dのマウンドに立っていることを楽しみにしている。

 ◆坂本 工宜(さかもと・こうき)1994年8月19日、滋賀・高島市生まれ。24歳。関西学院高では外野手。関学大準硬式で投手に転向し、4年春に最多勝、最多奪三振、MVP。2016年育成ドラフト4位で巨人入団。180センチ、82キロ。右投右打。年俸280万円。

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