【巨人】16年ドラ6・大江の「強心臓」担当記者のイチ押し

スポーツ報知
キレのある速球で打者を打ち取る大江

 巨人は18日、KIRISHIMAヤマザクラ宮崎県総合運動公園での秋季キャンプを打ち上げた。来季、ブレイクの予感が漂う選手は? 今キャンプを密着取材したスポーツ報知の巨人担当記者が、それぞれ期待の大きいイチオシ選手を披露した。

 ◆大胆に変身し飛躍期待…片岡優帆記者

 大胆に一気にギアが上がったように見えた。大江の躍動感あふれる投球が強烈に印象に残った。13日の紅白戦。初回無死三塁から吉川尚を内角直球で空振り三振。続く田中俊も直球で遊ゴロに打ち取りピンチを脱した。

 「自分は左打者を少し苦手にしていたのですが、宮本コーチから『左対左は内角を使わないと抑えられないぞ』と言われたので」

 直球は最速146キロ。1球だけでなく、常時140キロ台中盤の力強さがあった。今までのブルペンではコースを狙いすぎていたと自己分析。今キャンプ、少し狙う的を広げて大胆さを出してみようと工夫した結果、「腕が振れるようになりました」と好感触を得た。紅白戦で2度先発し、ともに3回無失点でも「カウント3―1とかもあった。まだまだです」と自分に厳しかった。「直球だけでなく変化球でもカウントを取れるようにしないといけないです」。腕を振った上で制球の精度も上げる。高い意識で練習に臨んでいた。

 同学年の高田とともに3年目の来季は飛躍が期待される。チームにはメルセデス、田口、今村ら若手に左の好投手が多く、大江が加われば「左腕王国」になる可能性もある。

 ◆大江 竜聖(おおえ・りゅうせい)1999年1月15日、神奈川・座間市生まれ。19歳。二松学舎大付高では1年夏と2年春に甲子園出場。2016年ドラフト6位で巨人入団。2年間1軍出場なし。173センチ、80キロ。左投左打。年俸500万円。

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