【巨人】ドラ1・高橋、兄貴になる!年下ルーキーズを引っ張る

スポーツ報知
室内練習場でブルペンの感触を確かめる高橋(カメラ・矢口 亨)

 巨人の育成を含む新人10選手が21日、ジャイアンツ寮とジャイアンツ球場を見学した。ドラフト1位の八戸学院大・高橋優貴投手(21)は、入団当時の菅野と同じように室内練習場で“ブルペン入り”。同期が全員高卒ということもあり「優兄ちゃん」としてルーキーズを引っ張る決意を明かした。

 高橋が目を輝かせた。室内練習場では周囲に勧められ、ルーキーで一人、ブルペンに立った。高まる胸の鼓動を抑えながら、プレートに足を置き、マウンドの感触を確かめた。「少しずつ(巨人の一員という)実感が湧いてくるし、早く球場でジャイアンツのユニホームを着てプレーしたいと思います」と決意を込めた。

 “菅野ロード”を歩む。憧れの菅野もルーキー時代の施設見学ではさっそく“ブルペン入り”し、巨人への第一歩を刻んだ。来年1月上旬から暮らす寮には菅野が過ごし、出世部屋となった「407号室」がある。優貴が入る可能性も少なくない。「そういうふうにさせて頂いたら光栄なことですし、期待もあります。裏切らないように結果を出したい」と気を引き締めた。

 施設見学中には自分から周りの新人たちに話しかけた。指名された10人中、高橋を除く9人は高卒。「ユウ兄ちゃん」として、“弟たち”の面倒を見るつもりだ。「相談があれば、聞いてあげられるような人間になることも大事。相談してもらえるようになりたい」と大卒として、ルーキーズを引っ張る決意だ。

 実際、8歳下の小学生の弟の世話をしており、大学の寮は八戸学院光星高の野球部と一緒だった。年下との接し方は慣れている。優しい高橋は兄貴分として慕われそうだが、まずは結果で先頭に立つことが大事になる。「チームを勝利に導ける投手になりたい。一つでも多く、勝利に導けたらなと思います」。初心を忘れることなく、プロの荒波に挑んでいく。(玉寄 穂波)

 ◆高橋 優貴(たかはし・ゆうき)1997年2月1日、茨城・ひたちなか市生まれ。21歳。田彦小3年時に勝田スポーツ少年団で野球を始める。田彦中では友部シニアで投手としてプレー。東海大菅生では1年夏からベンチ入り。3年夏は西東京大会準優勝。八戸学院大では通算301奪三振の北東北大学リーグ新記録を樹立。178センチ、82キロ。左投左打。

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