【巨人】坂本勇、来季ノルマは自己最多「180安打」

スポーツ報知
左打ちを披露する坂本勇

 巨人の坂本勇人内野手(29)が23日、東京Dで開催された「ジャイアンツ・ファンフェスタ2018」で来季のノルマにシーズン180安打を設定した。新公式ファンクラブのアンバサダーに就任した徳光和夫氏(77)の就任式に登場し、徳光氏から「来年は何本くらい(安打を)打ちますか」という質問に「180は打ちたいです」と即答。現在1711安打のヒットメーカーは東京五輪イヤーである20年シーズン早々に、史上最年少での2000安打達成を目指す。

 柔らかい表情の中にも、坂本勇の強い決意が詰まっていた。ファン歴60年に及ぶ大のG党・徳光氏の新公式ファンクラブアンバサダー就任式。特大名刺の贈呈式に登場した主将は、徳光氏からのド直球質問にも動じることはなかった。

 徳光氏「来年は何本くらい(安打を)打ちますか?」

 坂本勇「180(安打)は打ちたいです」

 真っすぐに前を見据え、キャリアハイの09年の178安打、最多安打のタイトルを獲得した12年の173安打を超えるシーズン180安打を13年目となる来季の目標に掲げた。

 現在、勇人がプロ通算12年間で積み上げた安打数は1711本。来季180安打すれば、順調なら東京五輪イヤーである20年シーズン中に通算2000安打へ到達する。さらに、7月13日までに達成すれば、榎本喜八(東京)の31歳7か月を上回る史上最年少記録になる。目標を伝え聞いた徳光氏から「再来年には、名球会だね」とエールを送られると、勇人も「頑張ります」と笑顔。4万1629人が詰め掛けたスタンドからは温かな拍手が起きた。

 今季は7月中旬から左脇腹肉離れで1か月以上の離脱もありながら、キャリアハイとなる打率3割4分5厘をマーク。152安打を積み重ねた。しかし、チームは4年連続優勝を逃し、自身にとっても15年に主将に就任してから優勝は未経験となっている。それだけに徳光氏からは「坂本、菅野、岡本選手でジャイアンツを引っ張ってもらって、9、10、11月にはすてきな思いができるように」と、ファンの思いを代弁したメッセージが送られた。

 引退セレモニーに臨んだ同期入団の寺内からも「勇人を胴上げできなかったことが心残りです」と言葉をかけられるなど、多くの人が優勝へ飢えている。もちろん、その思いが誰よりも強いのが勇人だ。「(今季は)3位というふがいない結果に終わってしまったので、来年は原監督を胴上げできるように。この時期には喜びあえるように頑張ります」。希代のヒットメーカーの安打量産が、セ界の頂点へとつながる。(後藤 亮太)

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