【巨人】菅野智之、2年連続3度目のベストナイン受賞で“8冠”「大変光栄です」

スポーツ報知
10月のCS第1S第2戦でノーヒットノーランを達成した菅野

 セ・パ両リーグのベストナインが26日、発表され、巨人の菅野智之投手(29)が2年連続3度目の受賞となった。菅野はこれで最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、沢村賞などを合わせて“8冠”となり、今季も表彰を総ナメ状態。坂本勇人内野手(29)は2年ぶり4度目の受賞。10年ぶりにパ・リーグを制した西武からは12球団最多の6人が選出され、浅村(西武)、柳田(ソフトバンク)は満票で選ばれた。

 圧勝だった。菅野は有効投票数282票のうち86%の243票でベストナインに輝いた。沢村賞、最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、東京ドームMVP賞、ゴールデン・グラブ賞、バッテリー賞特別賞に続く個人タイトル。「大変光栄です。サポートしてくださった方々に感謝しています。現状に満足することなく、これからも高い目標に向かって日々成長できる野球選手でありたいと思います」とコメントした。

 今季は28登板で15勝8敗、防御率2・14、202イニング、200奪三振、10完投8完封という圧巻の成績を残した。今回のベストナインで、去年に続く「8冠」。月間MVPなどを除き、シーズン通した活躍をたたえる表彰、タイトルはプロ6年目で通算27個目となった。「尊敬する大投手」という斎藤雅樹氏は現役時代、今も存在する個人タイトル、表彰を通算32個獲得しているが、菅野も驚異的なペースでタイトルを手中に収めている。

 先発投手にとって最高の栄誉である沢村賞は今年、基準の7項目全クリアで受賞。2年連続の同賞受賞は斎藤雅樹以来、史上5人目の快挙で「偉大な先輩がいるからこそ、残した成績であったり、斎藤さんみたいなエース像であったり、周りが求めているものに近づいていきたいなという気持ちにしてくれるので、もっともっと上を目指さないといけないなと、そういう気持ちです」と話していた。

 来季は「19」から球団伝統のエースナンバー「18」に背番号が変更。原監督はすでに開幕投手を任せる方針も明かしている。最大の目標は日本一。「チームの先頭に立って来年こそ優勝したいです」。タイトル総ナメでも満足しない。さらに進化して巨人を頂点に導く覚悟だ。(片岡 優帆)

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