【巨人】菅野「葛藤がありました」新背番号18決断し「自分の番号に」

スポーツ報知
沢村栄治賞を受賞した巨人の菅野智之

 「NPB AWARDS 2018 supported by リポビタンD」が27日、都内のホテルで行われ、来季、背番号が「19」から「18」に変更となる巨人・菅野智之投手(29)は「巨人の18番といったら菅野と思ってもらえるように」と覚悟を示した。また、MVPはセ・リーグが広島・丸佳浩外野手(29)、パは西武・山川穂高内野手(27)、新人王にはセがDeNA・東克樹投手(22)、パが楽天・田中和基外野手(24)が輝いた。

 考え抜いて出した結論だった。菅野が背番号「18」を背負う覚悟を明かした。

 「いろんな葛藤がありました。監督と話し合う中で、正直もうちょっと時間をくださいと最初の段階で話をして、いろんな先輩方の意見を聞きながら決めたんですけど、一番の決め手というか決断したのは、みんなが僕につけてほしいと言ってくれたので、それが一番背中を押してくれました」

 25日に原監督が「智之しかいない」と「18」への変更を公言した。80年を超える球団史で8人しかいない伝統のエース番号。14日のへんとう手術以来、体調の回復に努め、術後初めての公の場となったこの日、菅野は強い気持ちでプレーすることを約束した。

 「(巨人のエースといえば)僕の小さい頃は上原さんのイメージが強いです。正直なことを言うと、18番は桑田さんの現役もほとんど見たことがない。でも、つけるからには自分の番号にしたい。今、野球人口も減っている中で、巨人の18番といったら菅野と思ってもらえるように、そういう活躍をしていきたいです」

 89年生まれの菅野にとって、99年のプロ1年目から背番号「19」で巨人のエースとして大活躍した上原の印象が強いという。13年のプロ1年目からその「19」を継承して数々の大記録を樹立。「やっぱり19番に対して愛着もあります」と言うが、じっくり考え「誰もが背負える番号じゃない」と「18」の決断を下した。

 原監督は25日、来季の開幕投手を菅野に託すと明言。直接の通達はまだだが、3月29日の広島戦(マツダ)で2年連続5度目の大役に臨む心構えはできている。

 「もちろん開幕のマウンドに上がるつもりでいましたし、こういう早い段階で指名してもらえるのはうれしいです。調整もそこに持っていきやすいので、まずはそこに照準を定めてやっていけたらなと思います」

 最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、ベストナインに加え、選考基準7項目を全てクリアして2年連続受賞した沢村賞の表彰では「まだまだ上を目指していきたいので、来年は全項目に加えて20勝を目指したいです」と宣言。悲願の日本一へ、背番号「18」でさらなる高みを目指す決意を示した。(片岡 優帆)

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