【巨人】石井球団社長、丸入団の決定打は「家族への配慮」

スポーツ報知
石井一夫球団社長

 巨人は丸の入団表明を受け、大歓迎ムードに包まれた。球団事務所で取材対応した石井球団社長は「ものすごくうれしい。冷静に語っていますけれども、本当はうれしくてしょうがないんです」と感情を爆発させた。さらに「シャレじゃないですけど、丸君が加わることで名実ともにチームが“一丸”となって戦えるのではないかと思っています」と声のトーンを上げた。

 今オフの最重要課題はセンターライン強化。すでに西武からFA宣言した炭谷の獲得に成功。“大物W獲り”へ、11月24日に行われた丸との交渉では背番号「8」と、5年契約の年俸4億5000万円とみられる破格な条件を提示した。一方、ロッテが6年総額30億円級の長期契約と監督手形などで対抗。広島残留も含め「果たしてウチに来ていただけるのかなと。自信があったわけではないので、ドキドキ、ハラハラの1週間を過ごしたということです」と不安だった舞台裏を明かした。

 実際、丸のハートを射止めた決定打は、環境面の“プレゼン”が大きかったようだ。練習量には定評があるだけに、G球場の充実した設備や、24時間利用可能な点を強調。慣れない土地へ引っ越す家族に対して、住居や交通手段の相談にも応じたという。石井社長は「丸選手は家族思い。家族が不便にならないような配慮を求めていた」と話した。

 「新生ジャイアンツをぜひとも引っ張っていってもらいたい。チームが一丸となって戦うやり方を彼自身、体得してきていると思う。それをぜひとも吹き込んでいただいて、リーダーシップをとってもらいたい」と石井社長。最後まで熱く語り尽くした。(水井 基博)

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