【巨人】OB会顧問の王さん、ホークスとの日本S熱望「原監督に期待するところ大」

スポーツ報知
懇親会を前に乾杯の音頭をとる王貞治氏(カメラ・泉 貫太)

 巨人のOB会総会(柴田勲会長)が1日、都内のホテルで行われ、OB会顧問のソフトバンク・王貞治球団会長(78)が常勝・巨人の復活を訴え、来季ソフトバンクと日本シリーズで激突することを願った。

 マイクを通して発せられた王氏の声が、次第に熱を帯びた。壇上で乾杯の音頭を取った。今季、会長を務めるソフトバンクは2年連続の日本一。「やっぱり巨人というのは特別な球団。そうであるがゆえに要求されることも厳しい。でも他の11球団はとにかく巨人と戦って勝ちたいんだというところが本当の思いです」と話した。

 今季で巨人は球団史上ワーストタイとなる4年連続V逸と現状は厳しい。王顧問は振り返ることはせず、第3次政権となる原監督の求心力に期待を込めて来季を見据えた。「原監督は百戦錬磨です。同じ『右向け右』と言っても、原監督が言ったら右向く角度がかなり厳しくなるほど、チーム内に浸透している。原監督に期待するところ大です」

 大先輩からの熱い思いを感じ、原監督も伝統ある球団を指揮する思いを改めて実感。「70、80を超えられても、巨人に対する愛情を強く持たれている。やっぱり、やらなきゃいかんなというのは感じます」

 実現すれば「ON決戦」となった00年以来19年ぶり。王氏は「長嶋さんの時に一度やっただけだから、機は熟したということでね。原監督に代わってかなりみんな気合が入っている」とエールを送った。常勝軍団となった巨人と相まみえることを、頭に描いた。

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