【巨人】山口に背番号11 原監督が通達、先発で継ぐ名投手の系譜

スポーツ報知
90年代に伝統の背番号11を背負った斎藤雅樹

 巨人の山口俊投手(31)が現状の背番号「42」を来季から「11」に変更することが4日、分かった。原監督はすでに本人に通達済み。古巣・DeNAでも背負っていた愛着のある番号を背に、再出発を切る。

 伝統ある番号だ。かつては別所毅彦や斎藤雅樹、久保裕也、そして今季背負った上原浩治と多くの名投手が背負った「11」を受け継ぐ。原監督は「お前さんの番号(42)は外国人に似合う番号だと思う。11番を背負ってくれ」と通達。名投手の系譜にその名を加えた。

 今季は開幕から先発ローテの一角を担ったが、チーム事情で9月からは抑えにとフル回転。CS進出争い佳境の9月24日阪神戦(甲子園)では、10回から3イニング完全投球を見せるなど、他の守護神にはない強さで、9勝9敗1セーブ、防御率3・68の成績を残した。

 様々な適性を見せるが、原監督の頭にはスターターとして刻まれている。「僕はもう先発で(考えている)。やっぱり強さ、速さ。それからウィニングショットを持っている投手ですから」。常時140キロ台後半を計測する直球を軸に、落差の大きいフォークで三振も奪える。さらには7月27日の中日戦(東京D)で達成したノーヒットノーランを含め、今季は菅野の10に次ぐリーグ2位の6完投とタフさは折り紙付き。「相手チームとしては嫌な存在になってほしいですね」と指揮官も、期待を隠さない。

 山口もこのオフは体のキレを出すためにシーズン終了後の105キロから95キロまでの減量を目指している。「1年間離脱することなく投げられたら」と意欲も背番号も新たに、エース・菅野と2枚看板を形成する。

 ◆巨人の11番を背負った名投手

 ▽別所毅彦(50~62年)プロ通算310勝。巨人時代の221勝は現在も球団記録。

 ▽渡辺秀武(64~72年)アンダースローを武器に70年にシーズン23勝を挙げた愛称「メリーちゃん」。

 ▽斎藤雅樹(90~01年)巨人一筋18年で180勝。89年に日本記録となる11試合連続完投勝利を含む21完投をマークした大投手。

 ▽上原浩治(18年)今季10年ぶりにメジャーから帰還した雑草右腕。7月に日本人初となる100勝100セーブ100ホールドを達成。

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