【巨人】山口、菅野と2人で20完投&W200イニング…現状維持2・3億円更改

スポーツ報知
来季から新たに背負う背番号11のポーズをとる山口俊(カメラ・矢口 亨)

 巨人の山口俊投手(31)が6日、東京・大手町の球団事務所で契約更改し、現状維持の年俸2億3000万円(推定)で2年契約を結んだ。今季終盤は抑えを務めたが、来季は先発に復帰する。200イニングを目標に掲げ、エース菅野智之投手(29)とフル回転する決意を示した。球団で「200イニングが2人」&「2人で計20完投」は、中日との「10・8」決戦を経て日本一となった1994年の斎藤雅樹&桑田真澄が最後。両投手の背番号「11」と「18」を継承する「2本柱」が先発陣を引っ張る。

 来季にかける思いを聞かれると、山口俊の言葉には自然と力がこもった。現状維持の年俸2億3000万円で来季から2年契約を結び、背番号も「42」から「11」に変わる。FA移籍3年目のシーズンへ、右腕は「先発としての僕の目標がずっと200イニング。その数字を残すことによって、その他の数字もいい数字になってくれると思う」と語気を強めた。

 今季は開幕から先発ローテーションの一角を担ったが、チーム事情で9月からは守護神に転向し、9勝9敗1セーブ、防御率3・68。完投数は菅野の10に次ぐリーグ2位の6完投で、自身初の規定投球回到達となる154イニングを投げたが「目標であった貯金を作ることと1年間先発で回ることが出来なかった」と悔しさが残った。

 だからこそ、来季は菅野とWエースを形成し、5年ぶりの覇権奪回を目指す。今季、選考基準7項目を全てクリアして2年連続沢村賞を受賞した2歳年下の菅野について聞かれると「日本のエースと呼ばれる選手で、なおかつ安定した成績を残している。すごくいい刺激を受けている」と話した。

 しかし、すぐさま「刺激になる選手と一緒にプレー出来ているので、何とか菅野に少しでも、何か一つでも刺激になれるような成績を残せたら」と自らに言い聞かせた。球団で、2投手のシーズン200投球回到達は1994年の斎藤雅樹と桑田真澄以来ない。くしくも来季からは、山口俊と菅野が、両投手の背負った11と18を継承する。強固な2本柱を作り、セ界の頂点へと導く。(後藤 亮太)

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