【巨人】菅野、岩隈加入で若手に向け「頭一つでも二つでも抜けるイメージで」

スポーツ報知
グラブの感触を確かめる巨人・菅野(左)と長野(カメラ・豊田 秀一)

 巨人の菅野智之投手(29)が7日、大阪市内で行われた「ミズノアンバサダーズミーティング」に出席。前マリナーズ・岩隈久志投手(37)の入団決定を受け、さまざまな面の吸収に意欲を示した。その上で若手に対し「平等なんてないと思います。頭一つでも二つでも抜けるくらいのイメージで頑張ってほしい」と競争意識を持って高め合う必要性を強調した。G球場で練習した高田萌生投手(20)は17歳年上の大先輩に貪欲に助言を求めにいく考えを明かし、早くも「岩隈効果」が出始めた。

 大投手が巨人の一員になった。菅野は岩隈の電撃移籍決定から一夜明けたこの日、貪欲な姿勢を見せた。

 「面識はないですけど、どちらかというと(投手として)タイプ的には近いのかなと。メジャーで投げている時からずっと(テレビで)見ていましたし、日本での成績もずば抜けてすごい。吸収できる部分はたくさんあると思うので、いろいろ聞いてみたいです」

 岩隈は09年WBC決勝で先発して原監督と世界一に輝いた。楽天時代の08年は21勝4敗、防御率1・87で沢村賞などタイトルを総なめ。12年から移籍したマリナーズでノーヒットノーランも達成した。日米通算170勝右腕の加入で先発陣の競争は激化。2年連続沢村賞のエース菅野は、若手に高い競争意識を求めた。

 「平等なんて僕はないと思います。岩隈さんが来る。やっぱり同じくらいの力だったらダメだと思うので、僕も含めてですけど、頭一つでも二つでも抜けるくらいのイメージでしっかり頑張ってほしいと思います」

 昨秋に右肩の手術を受けた岩隈は順調に回復しているという。若手はそれ以上に力をつけ、原監督やコーチ陣へのアピールが求められる。そのためには岩隈さんを抜く、ぐらいの強い気持ちが不可欠。それが投手陣全体の底上げにもなる。

 この日、ミズノアンバサダーズミーティングに出席した菅野は「ミズノさんに1年間お世話になったので」と用具について意見交換した。担当者によると、疲労軽減にもつながるように、練習ではスパイクの裏が金具でない「ポイントスパイク」の使用を検討しているという。会場では親交の深いドジャース・前田ら多くの選手と交流。有意義な時間を過ごした。

 大リーグでも経験豊富な岩隈と一緒にプレーすることは、菅野だけでなく全投手にとって貴重な財産になるはずだ。(片岡 優帆)

 ◆打の目標は「打率2割5分くらい」

 菅野はバットコーナーの視察後、来季の打撃面の目標を聞かれ「打率2割5分くらい打ちたいです。ヒット15本、16本くらい打てれば」と掲げた。自己最多は16年の12安打、打率2割2分2厘。昨年、この日と同じミズノアンバサダーズミーティングの会場で「初本塁打」を目標に掲げて今季1号を打っただけに来年も期待が高まる。グラブは「プラムブラウン」という茶色系の色に内定した。

巨人

×