【巨人】阿部「優勝」、坂本勇「胴上げ」…原監督に恩返し誓った

スポーツ報知
スピーチする阿部慎之助

 巨人の菅野智之投手(29)が10日、原監督の殿堂入りを祝う会で「20勝」を宣言した。壇上で「親族代表」としてあいさつした後、指揮官から「来年は何勝するんだ」と聞かれて答えた。菅野の前には前主将の阿部慎之助内野手(39)、現主将の坂本勇人内野手(29)もスピーチ。チームリーダー3人の豪華「リレートーク」で、それぞれが来季のV奪回への思いを明かした。

 壇上でマイクを向けられた阿部は、真っ先に頭を下げた。「今日は本当に、原監督ありがとうございます。原さんが長嶋さんの時に、『阿部でいきます』と言ってくれた経緯があって、僕が今ここでこうあいさつさせていただいていると思っています」。プロ1年目の01年。当時の原ヘッドコーチがミスターに対して、阿部の開幕スタメン起用を進言してくれた。それが、名捕手への第一歩だった。

 4年ぶりに捕手復帰する来季、やるべきことは、はっきりしている。「捕手一本で育てていただいたジャイアンツに恩を返せるように、微力ではありますが優勝に貢献できるようにしたいと思っております」。そして、イタズラっぽい笑みを浮かべて続けた。「3連覇を2回経験させていただきました。(主将が)坂本勇人に代わってから勝ってません。なので坂本勇人より、みなさまに熱いメッセージがあると思うので…」

 一瞬だけ面食らった様子の坂本勇だったが、すぐに表情を引き締めた。「僕は19歳から原監督に試合に使ってもらい、ここまで成長することができました。今回、監督として戻ってきてくれたので、何とか来シーズン、監督を胴上げできるようにキャプテンとしても頑張っていきます」。プロ1年目。延長戦でベンチメンバーが底をついた末に代打で送り出され、決勝打を放った。新旧主将のスター街道は、どちらも原監督によって作られた。だからこそ、来季にかける2人の思いは同じだ。

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