【巨人】丸、ジャイアンツ球場電撃訪問 ファン&選手パニックも本人冷静「早く動きたい」

スポーツ報知
ジャイアンツ球場を訪れ、対面した村田コーチ(手前)に笑顔で握手を求める丸(カメラ・泉 貫太)

 広島からFAで巨人に入団した丸佳浩外野手(29)が12日、ジャイアンツ球場を電撃訪問した。広島をリーグ3連覇へと導いたMVP男が醸し出すオーラに、若手選手や裏方スタッフは驚き、居合わせたファンは大喜びだった。「心おきなく練習できる環境。ジャイアンツの一員になったんだな、と」。11日の入団会見から一夜明け、さっそく丸フィーバーに沸いた。

 カメラのシャッター音が途切れることなく響く。物々しい雰囲気の中、スーツ姿の丸が室内練習場に現れた。「あれ、丸さんじゃない?」「丸が来た! うわっ、ラッキー!」。オフ期間に入り、ジャイアンツ球場では育成選手を対象にした冬季練習が行われていたが、予期せぬ大物の登場に、居合わせたファンは大興奮。「そこ、動線を空けてください!」「撮影はこちらでお願いします!」。球団スタッフも、大挙した報道陣の交通整理に大忙しだった。

 2年連続でセ・リーグMVPに輝き、広島をリーグ3連覇へと導いたスーパースター。若手選手たちにとって、近くで見るナマの丸は、やはり迫力満点だったようだ。桜井は「握手したら、手のひらが分厚くてゴツかったので驚きました。パンみたい」と声を弾ませ、和田は「身長は僕とあまり変わらない(177センチ)のに、体の厚みがすごい。迫力がありました」と目を丸くした。今季と昨季を合わせて通算5打数4安打と打ち込まれている中川は「対戦する時は、どこに投げても打たれそうでした」と苦笑いで振り返りつつ、「ちゃんとしゃべったのは初めてなんですが、すごくいい人そうでした」と感激していた。

 丸は11日に都内で入団会見に臨んだばかり。一夜明け、ジャイアンツ球場はいきなりの大フィーバーに沸いたが、当の本人はいたって冷静だった。「心おきなく練習できる環境だな、と。早く動きたいなと思います。若い選手がたくさん練習していて、活気がある印象です」。同じ千葉出身の阿部や、同い年で親交の深い小林にもあいさつ。注目度の高い巨人で18年間戦ってきた阿部からは「周りを気にせず、実力を発揮してほしい」とエールを送られた。

 いずれ使用する練習場やトレーニング場、ロッカールームなどを視察し、イメージを膨らませた。その後はクラブハウス内で昼食にほうとうを食べ、ジャイアンツ寮にもあいさつに出向いた。「今まであまり実感はなかったんですが、徐々に『ジャイアンツの一員になったんだな』と思ってきました。昼食? おいしかったです」。球場滞在は1時間ほどだったが、優勝請負人のオーラを残すには十分だった。(尾形 圭亮)

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