【巨人】岡本、球団史上最高の567%増8000万円「こんなに上がるんだ」

スポーツ報知
8000万円で契約更改した岡本。来季の目標として本塁打を「40本打つ!」と写真パネルに記した(カメラ・相川 和寛)

 巨人の岡本和真内野手(22)が19日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、球団史上最高の567%アップとなる6800万円増の8000万円でサインした。01年の條辺の456%を抜き、プロ野球史上でも歴代6位のアップ率で史上最年少で達成した「3割・30本・100打点」を最大限評価された。来季の目標には「40本塁打&120打点」とチームの5年ぶりのリーグ制覇を掲げた。

 1年の締めくくりに、最高のプレゼントが待っていた。岡本は球団から提示された金額に、思わず驚きの表情を浮かべた。1200万円から6800万円増の8000万円でサインし、巨人史上最高のアップ率567%となった。「最大限の評価をしていただきました。去年までとは一気に変わって、こんなに上がるんだとビックリしました」。これまでは入団1年目の年俸1200万円から200万円の幅の増減だっただけに、驚くのも無理はなかった。

 今季は全143試合に出場し、打率3割9厘、33本塁打、100打点。史上最年少で「3割、30本、100打点」を達成した。シーズン途中からは第89代4番も襲名。ただ、球団からは今季の成績を最低ラインとし、さらなる活躍を厳命された。「来年は40本、120打点ということを言われたので、個人としてそこを目標にしていきたい。高い目標の方がモチベーションになる」と気を引き締めた。

 夢を与える立場としての自覚も新たにした。会見中、17日に日本人球界史上最高の6億5000万円で契約更改した菅野が「将来的に(NPBで)10億円もらう選手がいてもおかしくないと思う」と口にしていたことが話題となった。高年俸の超一流選手が多く生まれたら、野球人口が減少しているとも言われる子供たちも、憧れや夢を持つのではというもの。岡本もエースの意見に同調した。

 「子供たちから見て、お金をもらえるとなるのは(今は)ユーチューバーじゃないですか。HIKAKIN(ヒカキン)さんとか。そういうのって夢を与えていると思う」

 動画サイト「YouTube」に、一般人が興味を引く映像を投稿し、再生回数などに応じて収入を得るのがユーチューバーで、トップランクの年収は数億円とも言われている。そんな人気者の名前を挙げるほど、自身の幼少期とは違う職業に憧れを持つ子供たちが増えていることを自覚する。だからこそ「野球も子供が見て『こんなにもらえるんだ』とか、純粋にそこが夢につながると思う。極端に言ったら負けないように」と、“打倒・ユーチューバー”の目標も設定した。

 子供たちに夢を与えるために、まずは来季こそ4番でチームを5年ぶりの優勝に導く働きが求められる。「来年からは世間の期待値も変わりますし、来年からは(ハードルが)高いところから始まる。それに恥じないように、もっともっと上に行けるように。チームの優勝、日本一に貢献できるように頑張りたい」。重圧も力に変えて、不動の4番が今年以上の結果を求めていく。(後藤 亮太)

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