【巨人】山口鉄也氏「内海さんは僕の全て」師匠の電撃移籍に「まだ信じられない」

スポーツ報知
優勝トロフィーを手に笑顔をみせる内海(左)と山口氏(14年10月)

 巨人から炭谷銀仁朗捕手(31)のFAによる人的補償で西武へ移籍した内海哲也投手(36)が21日、埼玉・所沢市の球団事務所で入団会見に臨んだ。背番号は「27」。人的補償での移籍後では史上初となるシーズン2ケタ勝利を誓った。今季限りで巨人を現役引退した山口鉄也氏(35)が、内海への感謝の思いを激白した。また巨人の長野久義外野手(34)は、東京・大手町の球団事務所で、3000万円増の2億2000万円(金額は推定)で契約を更改し、内海の移籍を寂しがった。巨人は全選手が契約を更改した。

 師匠の電撃移籍。山口鉄也氏は、内海が巨人から離れることを簡単に受け止められなかったという。

 「最初に思ったのは寂しいな、と。今までジャイアンツの内海さんということしか考えられなかったので、まだ信じられないです」

 育成選手時代から、1歳年上の内海にはグラウンド内外でサポートしてもらった。オフの自主トレは毎年同行。同じ左投手で技術面はもちろん、礼儀など大切なことを教わった。なじみやすい環境をつくってくれたことには感謝しかない。

 「13年間、毎日といっていいほど一緒にいさせていただいたので。内海さんがいなかったら自分はジャイアンツでここまで長くできなかったと思いますし、周りの人とうち解けられなかったと思います」

 内海と二人三脚で歩んできた13年間のプロ生活。前人未到の9年連続60試合登板など、輝かしい実績を残すも、左肩痛のため今季限りで引退した。11月23日、東京Dのファンフェスタで行われたセレモニーでは、号泣する内海から花束を贈られた。内海は「ぐっさん(山口鉄)は僕の全て」とコメントした。

 「この前も、引退パーティーみたいなものを内海さんが主催して開いてくれました。本当に感謝しています。逆に自分のほうが『内海さんは僕の全てです』と言いたいです」

 来季、山口氏は子どもたちに野球を教えるジャイアンツアカデミーのコーチに就任。内海も前を向いて西武で再出発する。新たなスタートという点では同じタイミング。師匠から学んだことを胸に、第二の人生を歩み出す。(片岡 優帆)

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