【巨人】菅野、通算防御率2・17…得点圏被打率の低さは4年連続トップ

スポーツ報知
CS第1ステージ第2戦でノーヒットノーランを達成し、小林と抱き合って喜ぶ菅野

 巨人・菅野智之投手(29)はプロ6年目の今季、防御率2・14で3年連続4度目の最優秀防御率をはじめ、15勝で2年連続2度目の最多勝、200奪三振で2年ぶり2度目の最多奪三振と「投手3冠」に輝いた。

 特に、最優秀防御率に関しては、3年連続は56~58年の稲尾和久以来60年ぶり2人目。4度目の獲得は工藤公康に並んで史上2位タイ。同タイトル3度は藤本英雄、金田正一、村山実、村田兆治、斎藤雅樹、前田健太がいるが、菅野はこれらの投手の獲得回数を6年目で抜いた。歴代最多は稲尾の5度。菅野と同じくプロ6年目で4度目の最優秀防御率を獲得し、5度目は11年目の66年だった。

 入団から6年連続で規定投球回をクリアし、防御率1点台が2度。通算防御率は2・17で、1000投球回以上では歴代12位だが、66年のドラフト制以降の入団では、1位がダルビッシュ有の1・99、2位が菅野、3位が田中将大の2・30、4位が前田健太の2・39、5位が江夏豊の2・49。打高投低の傾向が強い近年のプロ野球で、菅野の防御率の良さが際立ってきた。

 また、今季は10完投8完封。シーズン8完封は78年の鈴木啓示以来、巨人では63年伊藤芳明の10完封以来55年ぶりだった。同一リーグ5球団全てから完封勝利をマーク。9月から10月には中5日や中4日でフル回転しながら3試合連続完封を達成した。自身2度目の3試合連続完封は、2リーグ制後では球団初だった。

 今季、得点圏での被打率は1割8分6厘(183打席、161打数30安打、56奪三振)。規定投球回以上の投手で最も良い数字だった。15年から得点圏被打率の低さは菅野が4年連続でリーグトップ。過去50年のセ・パの記録を見ても、4年連続トップは菅野の他に誰もいない。特に今年は得点圏での奪三振率が自己最高の30・6%で、ピンチの強さにも年々、磨きがかかっている。

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