【巨人】阿部、ブルペン巡り2軍にも行く…4年ぶり捕手で「感覚取り戻す」

スポーツ報知
来季捕手に復帰する阿部

 巨人の阿部慎之助内野手(39)が23日、“ブルペン巡り”のプランを温めていることを明かした。来季は4年ぶりに捕手復帰。「監督と話して、許可をしてもらえたら2軍のブルペンにも行ってボールを受けるのもいいと思っている。これから出てくる若い投手もいるしね」。2月のキャンプでは、1軍投手陣の仕上がりを後押しするだけでなく、ファームの逸材発掘という異例の試みにも力を注ぐ考えだ。

 阿部は捕手を離れていた時期も常々「捕手は、投手の自己満足に付き合う必要はない」と言い続けていた。キャンプは開幕に向けた準備期間。状態を上向かせていくことはもちろん大切だが、気持ち良く投げ込むことよりも、どう実戦に生かすかを考えた投球練習のほうが重要ということだ。2軍には、阿部とバッテリーを組んだ経験のない若手投手も多く、ブルペンで組むことから学ぶことはたくさんあるだろう。

 ブルペン巡りには、自身のブランクを埋める狙いもある。「今すぐ試合でマスクをかぶれるかと言ったら、そんな甘いもんじゃない。感覚を取り戻さないと。2月1日からバリバリ動けるように準備しておくのは当然だし、キャンプではたくさん球を受けて、肩も仕上げていかないといけない。やることは山積みだよ」。今月中にもグアムへ渡り、越年で自主トレに打ち込む。フットワークの強化に重点を置くといい、万全の状態でキャンプインに備える。

 もちろん、シーズンでもフル稼働を目指す。「目標は100試合。スタメン以外でも、代打から捕手、捕手だけ、代打だけもある。心構えと準備をしっかり。何でもやる。どっかの居酒屋じゃないけど、『はい、喜んで!』の精神でいくよ」。そんな背番号10の姿を見れば、後輩たちだって奮い立たないはずがない。(尾形 圭亮)

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