【巨人】激動の高橋由伸監督3年目を振り返る

2018年の巨人は67勝71敗5分けでセ・リーグ3位だった。就任3年目の由伸監督が成績不振の責任を取って退任。それでも、開幕から我慢強く起用した岡本が途中から4番を務め、全試合出場で史上最年少の「3割30本100打点」を達成した。主将の坂本勇は自己最高の打率3割4分5厘を記録。投手では、菅野が沢村賞の選考基準全項目クリアで2年連続沢村賞。山口俊とCSの菅野と年間2度のノーヒットノーランも達成された。巨人ファンにとって今年最も印象に残っている試合は? 激動の由伸巨人3年目、18年シーズンを開幕から振り返る。
▼3月
30日 阪神に敗れて6年ぶり開幕戦黒星スタート
31日 上原が10年ぶり日本公式戦でホールド、沢村2年ぶり登板で白星、岡本が1号含む4安打5打点
▼4月
1日 阪神戦(東京D)。岡本が2戦連発逆転3ラン、野上移籍後初先発初勝利
3日 中日戦(ナゴヤD)。陽が死球で翌日に登録抹消。誕生日が同じ沢村と上原のリレーで由伸監督にバースデー白星
7日 ヤクルト戦(神宮)でチーム9年ぶり15失点
11日 6年ぶり単独最下位。12球団唯一、開幕から3、4、5番に本塁打なし
12日 開幕から全試合3番の坂本を1番、ゲレーロを3番に変更もDeNA東にプロ初勝利献上、借金4でセ・リーグ唯一の借金に
15日 15試合目で10敗。2リーグ制後球団最速10敗
17日 DeNA戦(新潟)で山口俊14K完投。坂本勇、由伸監督に並ぶ124度目猛打賞
24日 中日戦(長野)。山口俊、雨中の2試合連続完投勝利。小林が「7番」でスタメン、規定打席到達で首位打者に浮上
25日 中日戦(前橋)。20得点で大勝
28日 ヤクルト戦(東京D)。菅野完封で6連勝
30日 野上7回1失点、坂本勇4安打、3番ゲレーロもソロで8連勝
▼5月
4日 DeNA戦(横浜)。菅野18イニング連続無失点も0―0引き分け
10日 阪神戦(東京D)。内海が好投、阿部が3ランで援護、上原1点リードピシャリ
11日 中日戦(東京D)。菅野完封で27イニング連続無失点、岡本プロ初3番
13日 吉川尚、松坂からプロ初本塁打、岡本プロ初の右方向弾
18日 DeNA戦(東京D)。菅野がプロ初本塁打で勝利
20日 6被弾で大敗。筒香に3戦連発となる1試合3本塁打を浴びる
22日 山口俊、宇都宮で広島を2安打完封
26日 大城が巨人左打者で2年ぶり甲子園弾
31日 日本ハム戦(東京D)でドラ1・鍬原がプロ初先発初黒星
▼6月
2日 オリックス戦(京セラD)。岡本が第89代4番で最初の打席に本塁打
6日 楽天戦(東京D)。今村が673日ぶり勝利。5試合連続2ケタ残塁は球団史上初めて
8日 6月以降の単独最下位は球団12年ぶり
10日 西武戦(東京D)。坂本が先頭打者本塁打、大城がプロ初サヨナラ打
13日 ソフトバンク戦(ヤフオクD)。ゲレーロがコンディション不良のため初回に代打送られ交代。今村が低めの球でファウルを打たせるも、空振りと暴投という判定に泣く
14日 ソフトバンク戦(ヤフオクD)。鍬原プロ初勝利。中学時代のシニアのチームメート・岡本が援護弾
15日 ロッテ戦(ZOZO)。菅野、涌井と投げ合って完封。和田恋プロ初出場。ゲレーロ登録抹消
17日 ロッテ戦。内海好投も、カミネロ9回無死一塁でバントの構えの清田に四球、サヨナラ負けで交流戦8勝10敗で終える
22日 ヤクルト戦(東京D)。坂本勇が10年連続2ケタ本塁打、セ遊撃手最多10度目10号で菅野に白星
29日 中日戦(ナゴヤD)。9回1死からカミネロが平田にソロ、高橋二塁打で沢村に交代も、3連打を浴びサヨナラ負け。借金6に
30日 カミネロ登録抹消で名古屋から帰京。上原、沢村、マシソンのリレーで最下位転落阻止
▼7月
1日 中日戦(ナゴヤD)でヤングマン、8回0封で初登板初勝利
4日 DeNA戦(東京D)。田口の2軍落ちが決定。岡本31打席連続無安打
5日 岡本、現役時代の松井秀喜氏と同じ33打席ぶり安打が適時打に
6日 広島戦(東京D)。菅野が大城と初バッテリーで11K完封
10日 ヤクルト戦(神宮)。メルセデスが史上初、育成出身初登板初先発初勝利
11日 山口俊3試合連続中5日でバースデー勝利
16日 阪神戦(甲子園)。坂本が史上3番目、球団最年少で1500試合出場
17日 坂本勇が左脇腹肉離れで登録抹消、老川オーナー辞任、ヤングマン球団30年ぶりG1年目外国人のデビューから3戦3勝
18日 メルセデスがデビューから2戦2勝。陽が5打点で援護
20日 広島戦(マツダ)。上原が日本人史上初の100勝 100ホールド 100セーブの「トリプル100」達成。12回に岡本ソロで勝ち越しも、マシソンが下水流に右翼ポール直撃逆転サヨナラ2ラン被弾
22日 6点リード守れずマツダ12連敗、自力V消滅
25日 ヤクルト戦(京セラD)。ヤングマン打球直撃で気迫の続投も左手骨折
27日 中日戦(東京D)。マルティネスが育成から支配下登録即スタメンで初打席本塁打、山口俊がノーヒットノーラン
29日 中日戦(東京D)。高田がプロ初登板初先発も6失点、マシソン左膝痛で登録抹消
31日 DeNA戦(横浜)。内海4年ぶり完封。重信、吉川尚で計6打点
▼8月
1日 DeNA戦(横浜)。吉川尚、一塁ヘッドスライディングで骨折
2日 メルセデス人生初の完投勝利
5日 中日戦(ナゴヤD)で今村プロ初完封
10日 メルセデスを中7日で広島戦投入も、左打者5人の打線に11安打5失点
11日 広島戦(マツダ)。菅野熱投。打線は7回2死まで大瀬良の前に無安打。9回2死から陽の同点弾。吉川光が延長戦で代打で犠打も引き分け
12日 今村7回1失点。1番・重信3安打。昨年からのマツダ連敗13でストップ
14日 ヤクルト戦(神宮)。代打・阿部のレフト線にポトリと落ちる走者一掃二塁打などで追いつくも、アダメスが逆転サヨナラ負け
19日 中日戦(東京D)。4点追う9回に5得点で逆転サヨナラ。中川プロ初勝利
25日 阪神戦(東京D)。菅野2試合連続完封、斎藤雅樹以来球団23年ぶりのシーズン5完封。坂本勇の復帰戦で最高の形で勝利
26日 阪神戦(東京D)。沢村が5点リードの8回に6失点で逆転負け
27日 マシソンが左膝の治療のため渡米
29日 広島戦(東京D)。延長10回、アダメスが申告敬遠含む4四球で押し出し。1点差負けで1点差試合の勝敗9勝23敗に
30日 坂本勇が今季初の2番スタメンも敗れ、広島戦5勝16敗1分けに
▼9月
2日 中日戦(ナゴヤD)。重信、松坂からプロ初本塁打
5日 DeNA戦(富山)。初回先頭大和の飛球を重信と亀井がお見合い。守備のミス連発で敗れる
8日 甲子園でチーム1試合4本塁打は15年ぶり。岡本30号。菅野12勝目
12日 1―0の9回に新守護神・山口俊が追いつかれ引き分け。今季8度目の延長戦で延長戦白星なし
19日 DeNA・東に7回2死まで完全試合で開幕から5戦5敗
22日 菅野が東京D5度目の完封、斎藤雅樹以来の年間6完封
23日 阪神戦(甲子園)。6投手継投で1点差勝利。山口俊が移籍初セーブ
24日 阪神戦(甲子園)。7回無死二、三塁から無得点で0―0引き分け。山口俊が10回から3イニング
28日 DeNA戦(東京D)に村田修一さん来場。東の前に7回まで無得点も菅野が9回無失点の熱投。長野サヨナラ本塁打で1―0勝利。菅野は年間7完封
▼10月
4日 前日3日、由伸監督が今季限りでの辞任を発表して迎えた広島戦(マツダ)で菅野が中5日で4安打11奪三振完封。江川卓以来、球団37年ぶりのシーズン「200イニング&200奪三振」を達成。阿部が通算399号本塁打。
9日 阪神戦(甲子園)。岡本が2本塁打、シーズン最終打席で33号2ランを放ち劇的な100打点到達。史上最年少で「打率3割30本塁打100打点」達成。菅野が5点リードの9回に中4日でリリーフ登板。選手は「由伸監督と1日でも長く」を合言葉に一丸、CS進出を決める。
13日 CS第1S初戦・ヤクルト戦(神宮)。今村がが5回途中1失点。2番手上原がイニングまたぎで打者4人パーフェクトリリーフで勝利投手に。
14日 CS第1S第2戦・ヤクルト戦(神宮)。菅野がポストシーズン史上初のノーヒットノーラン達成。
19日 CS最終S第3戦・広島戦(マツダ)。初戦から3連敗で、アドバンテージの1勝を含め広島が日本シリーズ進出決定。由伸巨人の戦いが幕を閉じる。