【巨人】高橋由伸前監督が丸の魅力語った「ずば抜けた出塁率に長打力 俺よりレベル上」

スポーツ報知
スポーツ報知の解説者として丸の魅力を語った高橋由伸氏

 今年からスポーツ報知評論家を務める前巨人監督の高橋由伸氏(43)が、丸の魅力、特長を語った。

 【どんな打者?】

 出塁率が特に高い。ボール球を振らないのが最大の特長かな。打率を残し、長打力もあって、選球眼も持ち合わせている。本当に厄介だった。四球はヒットと同じ。打席での集中力がものすごいんだろうね。(※1)

 【成長を見てきた】

 若い頃からパンチ力のある選手だなと思っていた。背番号が63の頃からね(※2)。青木(ヤクルト)みたいに逆方向にも大きいのを打てていた。ただ粗さもあったかな。ここ何年かで一気に良くなったイメージ。レギュラーとして起用されるようになって、1打席勝負から4打席になり、結果を出す面での安心感がそうさせたのかもしれない。

 【昨季までの攻略法は?】

 難しいね(笑い)。分かっていたら抑えてるでしょ(※3)。ボール球を振らないからストライクゾーンで勝負しなくちゃいけなくなる。どんな投手だって当然コントロールミスはあるもの。丸は打ち損じが少ないしね。

 【打者・由伸と比較して】

 あの素質は羨ましいよ。一つ一つのレベルが俺なんかより上だと思うよ。選球眼もそうだし、足は数段上。でも長打力や打率という部分ではタイプは似ていると思う。でもトータルではかなわないかな。

 【丸不在の広島打線は】

 丸はポイントゲッターもチャンスメイクも出来る。田中と菊池の1、2番が出ればポイントゲッターとして勝負強さを発揮するし、2人が出ないとチャンスメイクに徹する。いるといないとでは大違いだよ。

 【巨人に慣れるために】

 全く丸という選手を変える必要はないね。巨人の選手は他球団からの大物選手の加入は慣れっこ。受け入れ方も慣れているし、入りやすいチームだと思う。(村田)修一とかもそう思ったはず。「あれも認めてもらおう。これも認めてもらおう」ってのは必要なくて、結果で認めてもらうことが大事だね。

 (※1)昨季、出塁率4割6分8厘はセ・トップ。130四球、130三振ともにセ最多。打率(3割6厘)はリーグ14位だった。

 (※2)背番号は08年の入団時は63、14年から9、巨人では8。

 (※3)巨人は、セの5チームの中でワーストの被打率3割6分と打ち込まれた。

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