【巨人】丸、内角攻め上等!巨人でもフェースガード付きヘルメット

スポーツ報知
広島時代にフェースガード付きヘルメットを使用する丸

 広島からFAで巨人に加入した丸佳浩外野手(29)が、トレードマークのフェースガード付きヘルメットを新天地でも継続使用することが3日、明らかになった。昨季の巨人で同タイプのヘルメットを使用していた選手はいないが、2年連続セ・リーグMVP男をバックアップすべく、チームスタッフが製作に着手。元同僚の大瀬良らが厳しい内角攻めを宣言しているが、ひるまず思い切り踏み込んで打ち返す。

 おなじみのあのヘルメットが、巨人でも見られる。2年連続セMVPに輝いた丸のトレードマークといえば、顔の右半分を覆うフェースガード付きのヘルメット。あの形状の正規品はメーカー製造されておらず、通常のヘルメットの耳付近に数か所穴を空け、特別なパーツを装着する改造品だという。すでにチームスタッフが部品を購入し、手作業で改造を進めている。

 もちろん、フェースガードはただの飾りではない。けがの防止だけでなく、メーカー担当者によれば「顔付近やインサイドのボールへの恐怖心を和らげ、より集中力を高める効果がある」という。丸の攻略法について、古巣・広島のエース大瀬良は「(体に)当てます!」と冗談めかしつつ「それくらい、内角を使わないと抑えられない」ときっぱり。佐々岡投手コーチも「内角は厳しく。そういう指示を出していく。割り切らないと痛い目に遭う」と警戒を強めている。わずか数センチが勝負を分ける世界。迎え撃つ丸としても、踏み込みを甘くするわけにはいかない。

 フェースガード付きヘルメットは、ヤンキースの長距離砲・スタントンがマーリンズ時代の14年、顔面に死球を受けて複数箇所を骨折したのをきっかけに使い始めてからメジャーで“流行”。巨人で昨季、このタイプのヘルメットを使用していた選手はいなかったが、広島・鈴木、ヤクルト・バレンティン、ソフトバンク・柳田らが同ヘルメットを使用し、日本球界にも徐々に浸透しつつある。

 昨季自己最高打率の3割4分5厘をマークした坂本勇や史上最年少で「3割・30本・100打点」をクリアした岡本ら主力打者への攻めは、今季さらに厳しくなることが想定される。丸がフェースガード付きヘルメットを使用し、目の前で効果を証明することで、巨人でも“ブーム”が訪れるかもしれない。

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