【巨人】ドラ2増田陸、坂本勇を“完全コピー”で猛アピール

巨人のドラフト2位・増田陸(りく)内野手(18)=明秀学園日立高=が12日、世代NO1の遊撃手を目指す決意を示した。「負けたくない。やるからには1番を目指す」と、中日・根尾昂=大阪桐蔭高=や広島・小園海斗=報徳学園高=に負けない活躍を誓った。体調不良で入寮が遅れ、この日、初めて新人合同自主トレに参加した。坂本勇(30)を“完全コピー”し、G球場デビューを果たした。
ニヤニヤが止まらなかった。増田陸は緩む口元をネックウォーマーで隠した。午前9時30分。この日を待ち望んでいたかのようにグラウンドに立った。「楽しみにしてました。なのに風邪で遅れてしまって。自分の責任なので取り返したい」。8日に入寮予定だったが、39度以上の高熱を発症し2日遅れで入寮。この日が初めての合同自主トレだったため、胸の高鳴りを抑えきれなかった。
憧れの坂本勇を“完コピ”し、G球場デビューを果たした。まずは背番号だ。坂本勇は入団時に「61」を背負った。新人たちは練習ではユニホームの代わりに背番号の書かれたビブスを着用する。増田は「61」のビブスを着て、番号の記された腹部をなでながら「やっぱ気合を入れていかないといけない」と満面の笑みを浮かべた。
道具も坂本流だ。この日、使用した練習用グラブは、SSK社の赤と白色の派手なグラブ。「坂本さんが昔使っていました。Googleで検索して、色をお願いしました」。坂本勇はミズノ社のグラブでメーカーこそ違うが、過去に使用していた同じ配色のグラブを用意した。
マシン打撃では、軸足ではない左足を大きく上げてタイミングを取るフォームで計52スイング。「反動を使って飛ばしたい。坂本さんの高校時代のバッティングとか見て足を高く上げていたので参考にしていた」。完全に勇人になりきり“初日”から猛アピールした。
入団時の坂本勇は、甲子園3度出場を経て中日に入団した堂上直倫内野手(30)より知名度は低かったかもしれないが、結果を残して現在の地位を確立した。同じように、増田も、根尾や小園ら甲子園で活躍した同世代遊撃手に知名度で“先行”されている状況だが「負けたくない。やるからには1番目指してやりたい」ときっぱり。坂本勇と同じように、実力ではい上がってみせる。(小林 圭太)