【巨人】原監督「原点に戻る」母校・東海大から監督就任、殿堂入りの祝福

スポーツ報知
壇上であいさつする巨人・原辰徳監督

 巨人・原辰徳監督(60)が13日、東京・千代田区の東海大学校友会館で行われた「東海大学 原辰徳客員教授 読売巨人軍監督就任・野球殿堂入りを祝う会」に出席した。母校の東海大学、東海大学学園校友会が開催した式典。球界関係者、OB、校友ら約750人が集まって盛大に行われた。

 松前総長らの祝辞の後、壇上でスピーチした原監督は冒頭で「私は東海大学に対する母校愛は誰よりも強い、と思っています」と切り出し、先日の箱根駅伝で東海大が初優勝したことに「OBの一人として感激しました」と声を弾ませた。

 その後は少年時代から自身の生い立ちを振り返りながら進め、父・貢さんが東海大相模高野球部監督に就任するため、小学2年の時に福岡・大牟田から家族4人で引っ越した当時の話、父が指揮する東海大相模高野球部に覚悟を持って入部した話などを明かした。

 3度目の巨人監督就任。日本一、WBC世界一など輝かしい実績を残してきたが、「今回に関しては自分のキャリアというものはすべて捨てようと。やっぱりゼロからスタートしてやるんだと。多少、キャリアというものを盾に持って選手たちに接したところで、その陣営というものはもろいものになるのではないか。従って原点に戻るんだと」と強い決意を口にした。

 FAの人的補償で内海が西武、長野が広島に移籍することについても自ら触れ「この2人がジャイアンツを去ると、これが引き算です。しかし足し算もあって引き算もある。これが勝負の世界であり、世の中である。そういう強い決断の中で進めることが勝負師として大事なことだと。内海も長野も他球団で今年は活躍します。しかしそれ以上にジャイアンツが、残されたメンバーで、あるいは新しいメンバーで暴れるということを、自分の中で強く信念を持ち、言い聞かせております」と力強く話した。

 あいさつの後、箱根駅伝で優勝した東海大駅伝チーム湊谷春紀主将、全日本大学バスケットボール選手権で優勝した東海大男子バスケットボール部の内田旦人主将から花束を贈られた。

巨人

×