【巨人】山川と違い逆方向への当たりが岡本の武器…前西武担当・小林が見た

スポーツ報知
自主トレを公開し力強いスイングを見せた岡本(カメラ・橋口 真)

 昨年西武担当の小林圭太記者が、全試合4番の47本塁打でパの本塁打王・山川と岡本を比較した。

 岡本は昨年見続けた山川と同じ長距離砲でも、似た面と違った面があった。練習で飛距離をこだわるのは似ていた。岡本は練習で飛距離にこだわっていた。「練習で飛ばせないと、試合で振れない」。確かに打球を追っていると、なかなか落ちてこなかった。高く、遠くへ―。と飛ばそうと意識しているのが垣間見えた。山川も練習では「ホームランを打つ練習」と言ってボールの下をあえてたたき、高く打球を上げる練習をしていた。

 違った面は岡本の特徴の一つである逆方向への大きな当たりだ。山川は逆方向への当たりが少なく苦戦していた。相手に読まれ、シーズン途中には二塁手が二塁ベース後方に就く“山川シフト”が敷かれたほど。一方、逆方向にも長打が打てるのは、岡本の武器。この日のフリー打撃でもサク越えこそなかったが、逆方向へ大きな当たりを見せていた。

 5歳の差はあるが、報道陣の前で堂々と明るく振る舞う岡本は山川と似ていた。先輩・山本に「(岡本は)体格の割に、ベンチプレスの重さは僕とそんなに変わらない(笑い)」と意外な一面を暴露され、“イジられた”岡本。本塁打を打った後にパフォーマンスをやっちゃうくらい明るく愛される山川のように―。登場したら球場が盛り上がるホームランアーチストになってほしい。

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