【巨人】岡本、今季は「調子悪くてもヒット」危機感と貪欲な向上心…担当記者が「見た」

スポーツ報知
夕日に向かい、打撃練習した岡本和真(カメラ・橋口 真)

 巨人の岡本和真内野手(22)が18日、チームメートの山本、岸田、和田と慶大で行っている自主トレを公開した。4メートルの逆風が吹く中、フリー打撃では49スイングで推定125メートル弾を披露。故障を抱えながら奮闘し、現役を引退した横綱・稀勢の里の“魂”を継承し、全試合4番で君臨し続けるために、2月3日に行われる紅白戦に「絶対に出たい。けっこう楽しみにしています」と出場志願。昨年から岡本番として動向を追う担当記者が「見た」で、今の心情に迫った。

 「今年1年、結果を残しただけ」「まだレギュラーだと思っていない」「もう一回レギュラーを奪いにいくという強い気持ちでやる」…。オフに入ってから、岡本はこのような言葉をどんな時も口にしてきた。

 昨季は2年連続開幕スタメンに始まり、第89代4番襲名、史上最年少での「3割・30本・100打点」達成、侍ジャパン発足後、史上最年少での日の丸の4番…。多くのインパクトを残してきた。シーズン中に体重が8キロ増加するなど、体の強さも増し、今季も原監督からは4番として期待されている。

 ただ、そう簡単に今年も結果を残していけるほど、甘い世界ではないことを岡本は自覚している。今季はさらにマークも厳しくなることが予想される中、昨年12月の自主トレ期間中にはこんなことを話していた。

 「今年1年だけだったといわれるのは嫌。ずっと結果を残している人は、どんなに調子が悪くても(試合で)ヒット1本打ったりして安定して成績を残している。今年だけだったとならないように、そういう選手になっていきたい」

 今季目標の「3割・40本・120打点」達成には、まずは「2・3」の紅白戦からアピールが必要。危機感と貪欲なまでの向上心が、岡本を突き動かしているのだろう。(後藤 亮太)

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