【巨人】田口、クイック課題克服へ阿部からカツ「ワインドアップで投げたら俺は帰る」

スポーツ報知
気合を入れてブルペンで投げ込む田口(カメラ・橋口 真)

 巨人の田口麗斗投手(23)が19日、阿部の“ゲキ”を受け、「クイック田口」になる決意を示した。昨季のシーズン終了後、4年ぶりに捕手復帰する阿部に「キャンプの時にブルペンで球を受けてください」と直接願い出ると、阿部からは「いきなりワインドアップで投げたら俺は帰るからな!」とカツを入れられた。セットポジションでの投球は田口が「苦手」としていたこと。阿部からの克服しろ―というメッセージでもあった。それだけに、「自分の中では一つの課題としてクリアしないといけないものだった。あらためて言っていただけたので、もっと集中的に取り組めるようにはなった」と振り返った。

 このオフはその阿部の言葉を胸に刻み、左腕を振り続けている。この日はジャイアンツ球場で自主トレ。ランニング、キャッチボールで汗を流した後、室内練習場でブルペン投球を行った。投じた42球のうち、8割がセットポジションからのクイック投球だった。「ただバッターを想定するのではなくて、クイック自体の精度というのもそうですし、一度めちゃくちゃになっても『バッ』と速く、どれだけ限界のスピードでいけるかというのも知らないと。その限界を出した中でどれだけ精度のいいボールを投げられるのか」。スライダー、チェンジアップなどの変化球も交ぜ、「この時期にしてはちゃんと投げられている」と手応えも口にした。

 2月3日には若手を中心とした紅白戦が実施される。2016、17年と2年連続で2ケタ勝利をマークも昨季は2勝(8敗)に終わった。ドラ1で同じ左腕の高橋とも先発ローテを争うことになるが、「誰にも負けたくない。復活というか、まだまだ僕の実力が足りないだけ。とにかく必死に目の前のゲームであったり、投げることに集中して、結果を多く出したい」と闘志を燃やした田口。昨季の悔しさを今季は晴らす。(小林 圭太)

巨人

×