【巨人】山口、原点回帰の「魔球」…ブルペンで投げ込む

スポーツ報知
山口は、ボールの握りを確認しながら投げ込みを行った

 巨人の山口俊投手(31)が「原点回帰」の自主トレに励んでいる。

 沖縄から自主トレ場所を鳥取に移して3日目となった19日、今月2度目のブルペン入りした右腕。捕手を座らせて投げた47球中、半数近くは、この地で過去に習得した「魔球」だった。

 鳥取市内のトレーニング施設「ワールドウィング」での練習は今年で5年目。所長の小山裕史(やすし)氏(62)が、腕の振りは直球と同じながら握りを変えることで変化の違う45球種の魔球を以前から教えている。いずれもシュート系やカットボール系など打者の手元で微妙に変化するもので、山口はあらためてその1種を投げると「忘れていたことを思い出しました」と笑顔を見せた。

 各魔球の変化の具合を熟知する小山所長から「そこに投げたいなら、右打者の背中を狙って」と言われ、投げ終えた右腕はうなずいた。「狙いどころに投げるとき、去年は手先でコントロールすることばかり追い求めた。そうじゃなくて、今日みたいに狙う位置を変えればいい。そういう感覚を取り戻しました」。原点に戻って修正能力を増し、今季に臨む。

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