【巨人】育成・高山、支配下登録目指して連日の早朝練習

スポーツ報知
育成捕手の高山

 巨人の育成・高山竜太朗捕手(23)が支配下登録を目指し、「早朝トレ」に励んでいる。今オフ、ジャイアンツ球場で自主トレを行い、育成合同練習にも参加しているが、毎朝午前7時に球場入りし、育成合同練習前にはランニング、マシン打撃など自分のルーチンに1人で黙々と取り組んでいる。「朝早く起きるのは得意です。朝早く来れば球場には誰もいないし、静かで集中できる。すごく充実した時間が過ごせています」と笑顔だ。

 昨季イースタンでは、宇佐見、岸田、田中貴らと激しいポジション争いをしながらも35試合に出場し、攻撃では3本塁打をマーク。守備では盗塁阻止率6割3分6厘という圧巻の数字を残した。成長ぶりが認められ、昨年10月にコロンビアで開かれた「第2回U―23(23歳以下)野球W杯」に巨人の育成選手では初めて日本代表に選出。侍トップチームの指揮を執る稲葉監督から「下半身主導のバッティングを意識しなさい。打撃のタイミングの取り方はゆっくり長く取った方がいい」などのアドバイスをマンツーマンで受けたという。異国の地での国際大会に「気温とかグラウンドとか国によって対戦相手の雰囲気も全然違った。まず、コロンビアで野球をしたというのが自分の中で、いい経験になりました」と充実した表情を浮かべた。

 今季は、捕手の炭谷が新加入し支配下捕手の中でもポジション争いはしれつだ。自分もいつか、その枠に加わるために―。「盗塁阻止率や防御率も大事だけど、『勝てるキャッチャー』にならないといけない。守れるのは当然。そのためにもやっぱり自分が打たないと。今年は2軍でホームランを10本打ちたい。あとは得点圏での打率、打点にもこだわりたい」。まずは支配下登録を目指し、きょうも早朝から1人でマシンと向き合っている。(小林 圭太)

◆高山 竜太朗(たかやま・りゅうたろう)1995年2月21日、鹿児島県生まれ。186センチ、92キロ。右投右打。鹿児島工高から九州産大を経て16年育成ドラフト6位で巨人入り。二塁到達タイム1秒79の強肩が武器。背番号010。年俸370万円。

巨人

×