【巨人】育成4位・黒田が長距離走を得意な理由

スポーツ報知
長距離走をスタートさせる(右から)ドラフト1位の高橋優貴、同2位の増田陸、育成の黒田響生、育成の沼田翔平、同4位の横川凱、同5位の松井義弥

 育成ドラフト4位で巨人に入団した、黒田響生内野手(ひびき・18)=敦賀気比=が、誇らしげだった。17日の新人合同自主トレで行われた長距離走。例年3000メートルで行われるが、今年は雪対策のためグラウンドにシートを設置。その分距離が短くなり2840メートルだったが、終始独走の11分20秒の好タイムで1位に輝いた。球団新人選手で最下位指名だったもののアピールに成功。木村ファームトレーニングコーチ(48)も「速いな。駅伝とかやってたのか」と驚くほど。

 黒田の持久力はどこで培われたのだろうか。「小学生の頃から遊びに行くときは周りが自転車なのに、僕だけ走りだったんです。片道5キロくらいなら走ってました」と告白。遊ぶときは私服ではなくジャージーで外へ行き、汗をかいても気にしなかったという。高校でもマラソンで1番を譲ったことは数えるほどだ。

 小学生の時は学校の部活に野球チームがなく、ソフトボール部でプレーした。「バッティングでのインパクトで、強く押し込むことが今でもいかされています。守備では(ソフトボールの方が)塁間が狭いので、取ってから速く投げることは意識せずにできるようになりました」。

 目標とするのは3拍子そろった選手だ。坂本勇やヤクルト・山田を挙げ「すべてレベルアップして近づきたい」と意欲を燃やす。まずは支配下へ向け、G球場で鍛錬を積む。(河原崎 功治)

 ◆黒田 響生(くろだ・ひびき)2000年7月21日、福井県生まれ。18歳。福井市立足羽中時代は鯖江ボーイズに所属し、チームを日本一に導いた。敦賀気比高に進学し、昨夏甲子園に出場。18年育成ドラフト4位で巨人入り。1500メートルの自己ベストは4分40秒。背番号021。184センチ、75キロ。右投右打。年俸240万円。

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