【巨人】岩隈久志がG球場に初登場!オーラに騒然、菅野「デカい」

スポーツ報知
初めてジャイアンツ球場に姿を現し、室内練習場でキャッチボールを披露した岩隈(カメラ・泉 貫太)

 8年ぶりに日本球界に復帰した巨人・岩隈久志投手(37)が22日、移籍後初めて川崎市のジャイアンツ球場を訪れ、自主トレを行った。突然の登場に球場は騒然。室内でのキャッチボールでは「球の軌道が違う」と感嘆の声を漏れさせ、菅野やドラフト1位左腕・高橋らを「デカい」とうならせた。日米通算170勝右腕が放ったオーラは、ファンのみならず、選手、スタッフをも魅了した。

 G球場を訪れ、約1時間のメニューをこなした後だった。岩隈はハワイ自主トレから前日、帰国したばかりのエース・菅野と室内練習場でばったり遭遇。初めまして、と笑顔でガッチリと握手を交わし「実感が湧いてきたというか。ここに来たら思いますね」とG戦士の一員になったことを再確認した。

 日米通算170勝を挙げた190センチの長身右腕が放つオーラに、誰もが圧倒された。186センチの菅野でさえ「デカいですね」と目を見開き、ドラフト1位の高橋も「デカいです! 本物なんですね」と興奮。高田も「あいさつをしたら笑顔で返してくださって。すごい優しそうな方だなと思いました」と目を輝かせた。

 この日の自主トレでは、主にキャッチボールに時間を割いた。17年秋に右肩の手術を受け、状態が不安視されていたが、投げることに関して問題はない。室内練習場で約50メートルまで距離を広げ、最後は捕手間の距離でカーブ、スライダー、スプリットを投じた。

 キャッチボールの相手を務めた、上原、菅野など数々の一流投手の球を受けてきた柳ブルペン捕手は「軌道がいい。軽く投げても一流ピッチャーは軌道が違う」と感嘆。「調子が戻ってくればもっと良くなるよ」と期待した。

 この時期のG球場は、ベテランから新人まで選手たちがひしめいている。次々とあいさつに訪れる若手選手にも右腕は「岩隈です。よろしくお願いします」と、自ら手を差し出して“神対応”。日本球界在籍時に「クマ様」「プリンス」といった愛称で愛された貴公子の姿に、ファンや球団スタッフなどから「かっこいい…」と声が漏れるほどだった。

 開幕ローテ入りが期待されるプロ20年目。今後のブルペン入りは未定で、状態を見ながらになる。キャンプインまで1週間余り。「長年やってきたのに緊張する。ユニホームを着させてもらえるという喜びを感じる一日になるんじゃないかな」。投球でもチームメート、ファンを魅了し、V奪回の使者になる。(玉寄 穂波)

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