【巨人】父は虎党のドラ1高橋優貴、目指すのは球児の「火の玉ストレート」

スポーツ報知
笑顔を見せながら遠投を行う高橋

 柔らかな日差しが降り注ぐ中、G球場のグラウンドで左腕を振り続けた。ドラフト1位・高橋優貴投手(21)=八戸学院大=はキャッチボール、ノックなどをこなした後、約70メートルの遠投を行った。キャンプ1軍スタートが決まり「自分の実力がどこまで通用するか楽しみ。けがをせず、しっかり準備したい」と決意を固めた。

 常に「真っすぐは大事にしている。変化球も直球があってこそ生きる」と話す高橋が目指すのは阪神・藤川の「火の玉ストレート」だ。“宝刀”スクリューを有効に使うためにも重要なボールと捉えている。

 幼少期は阪神ファンの父・幸司さん(50)の影響で、テレビではいつも縦じまのユニホームを眺めていた。試合終盤に登場し、直球で三振を量産する剛腕ストッパーに憧れ「真っすぐで空振りを取れるのが一番いい。テレビで見ていてもすごかった」と当時を振り返る。

 意識しているのが「スピン量を多くすること」だ。回転数が多いほど伸びが出て、威力が上がる。最速152キロを誇る高橋も「球速も上がるに越したことはないが、まずは球の強さを意識したい」と追求する。

 「1軍でやれるのはうれしいけど勝負。先輩たちにしがみついていきたい」。開幕ローテ奪取へ、一歩も引かない覚悟だ。(河原崎 功治)

巨人

×